聖書には何が書いてあるのでしょうか?
宗教に縁遠い方であれば、どんな内容か見当もつかないですよね。
ということで、聖書の内容をわかりやすくまとめました。
旧約聖書と新約聖書の概要について簡単に解説していきます。
聖書とは
ユダヤ教とキリスト教の聖典のことを言います。
ユダヤ教にとっては旧約聖書が唯一の聖典ですが、キリスト教の聖書は旧約聖書と新約聖書からなります。
旧約、新約の「約」は翻訳の「訳」ではなく、契約の「約」です。
旧約聖書は神と人間の間に結ばれた古い契約、新約聖書ではその新しい契約が内容となっています。
旧約聖書について
旧約聖書は多くの本が集まったもので、下記のようなものがあります。
- 律法
- 歴史書
- 文学書
- 預言書
一般的に知られているのは律法の部分です。
今回は律法の中でも主要な”創世記”の内容を紹介していきます。
天地創造と人間の堕落
創世記は、神が7日間で世界を創るところから始まります。
1日目に昼と夜をつくり、2日目に天をつくり、3日目に・・・、という有名な話ですね。
それに続くのがアダムとイブの話です。
エデンの園に住む2人が、蛇にそそのかされて禁断の果実を食べてしまい、楽園を追放されてしまうというのです。
ここまでの内容は、神が行った天地創造と人間の堕落を表しています。
続いても、カインとアベル、ノアの方舟、バベルの塔といった有名な話が書かれています。
神と人間の契約
創世記ではその後、遊牧民のアブラハムという人物が登場します。
このアブラハムはバビロニアからカナン(現在のイスラエル)に行き、諸民族の父になるという約束を神から与えられました。
その後、アブラハムの子孫であるヤコブも神と契約をします。
その契約内容は、ヤコブとその子孫にカナンの土地を与えることです。
ヤコブはこの契約でイスラエル、と改名し最初のイスラエル人になったのです。
ヤコブの息子はイスラエル12部族として広がり、その内の1つであるユダ族のダビデ王も約束を与えられます。
それがダビデの家系から人類の救い主、メシアが生まれるという約束でした。
旧約聖書の内容はイスラエルの民の歴史です。
さらに、何度も結ばれた契約こそ神による救いの体験であり、メシア(救い主)の誕生を期待させるものなのです。
新約聖書について
新約聖書も複数の本が集まってできた聖典で、下記の5つから成り立っています。
- 福音書
- 歴史書
- パウロ書簡
- 公同書簡
- 黙示書簡
新約聖書の本は全て、イエス・キリストとその信徒によって作られました。
新約聖書の内容は、キリストの生涯とその教えなのです。
なかでも重要なのは福音書であり、この記事ではその内容を紹介します。
福音書の内容
旧約聖書の説明は、メシア(救い主)が生まれる約束を与えられたところで終わりました。
新約聖書で、そのメシアがついに誕生するわけです。
このメシアこそが有名なイエス・キリストです。
福音書では彼の誕生から、十字架にかけられるところまで書かれています。
金曜日に十字架にかけられ死んでしまい、その3日後の日曜日に生き返る、というのは有名な話ですね。
福音書は4つあり、イエスの教え子であるマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネがそれぞれ書いたものです。
時系列と基本的な内容は同じですが、それぞれの主観が違っていたりするので読み比べてみると面白いかもしれません。
まとめ
新約聖書を読むには旧約聖書の流れも知っておかなくてはなりません。
2つの聖書をよむのは骨が折れますね。
最初はハードルが低い、初心者におすすめの聖書から読んでみるのも手ですよ。