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浄土真宗では仏壇は必要か?置かない仏具とその理由

日常における故人やご先祖様への感謝の場として仏壇。

大切な家族が亡くなったタイミングで購入する方も多いのではないでしょうか。

仏壇を購入するときに気を付けなければいけないこと。

それは宗派です。

仏教には浄土宗、高野山真言宗、曹洞宗などいろいろな宗派があります。

そして宗派によって必要な仏壇や仏具が変わってくるので、自身の宗派を知っておく必要があります。

その宗派の中で信徒が一番多い浄土真宗。

「浄土真宗は仏壇を置かない」という認識の方、もしかしたらいるかもしれません。

浄土真宗ではほかの宗派が使う「ある仏具」が不要なため、そのような認識をしている可能性があります。

 

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浄土真宗も仏壇は必要

結論からいうと「浄土真宗は仏壇を置かない」は誤りです。

そしてどの宗派も仏壇が不要ということはありません。

仏壇は「家の小さなお寺」としての大切な役割があります。

ちなみに浄土真宗で主に使われる事が多い仏壇は、黒の漆塗りで内部が金箔などで飾られている「金仏壇」です。

 

 

不要なのは仏壇ではなく位牌

実は浄土真宗に不要なのは仏壇ではなく、「位牌」です。

位牌は、故人の魂が宿ると言われています。

そして残された家族が祈る対象として位牌が用いられています。

葬儀の時に白木位牌、49日法要に合わせて本位牌に変更するのが一般的です。

ですが、浄土真宗では魂の拠り所である位牌は必要ないとされています。

 

浄土真宗はなぜ位牌がいらないのか

ほかの宗派は必要な位牌。

なぜ浄土真宗では不要なのか・・・

それは浄土真宗の教えをみるとわかります。

浄土真宗の教えでは、阿弥陀如来を信じる事で誰もが仏になるという事が約束されます。

亡くなった時点で仏になり、魂は極楽浄土へ行くとされています。

魂がこの世にとどまっていないのです。

そのため、魂の拠り所である位牌は浄土真宗では不要なのです。

 

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位牌の代わりの仏具

浄土真宗では不要な位牌。

ですが、やはり「お参りする対象がないとやりにくい」という声もあります。

そこで浄土真宗では位牌の代わりに次の仏具を使います。

ポイント

  1. 過去帳
  2. 法名軸

くわしく見ていきます。

1.過去帳とは

過去帳とは、先祖代々亡くなった方の戒名や俗名、死亡年月日、享年などを記しておく系譜帳のことです。

常に飾るのではなく、普段は仏壇の引き出しにしまわれていて、月命日になると見台に飾られるのが一般的です。

過去帳はその家の家系図に値するもので、代々受け継がれていきます。

2.法名軸とは

法名軸とは、死亡年月日と法名を記した掛軸のことです。

浄土真宗では戒名ではなく、仏弟子となる者に贈られる名を意味する法名としています。

基本的には法名軸と過去帳を使用します。

ですが、仏壇のサイズにより法名軸が掛けられない場合は過去帳のみを使用する場合もあります。

 

現在は位牌を設置する場合もある

浄土真宗の教えからすれば位牌は必要なく、過去帳や法名軸を用意するのが一般的です。

しかし、昔と違い、かなり仏壇や仏具をとりまく環境が変化しています。

「仏壇には位牌がないと・・・」と考え、浄土真宗でも位牌を用意する方も多くなっているようです。

故人を偲ぶことを考えて、家族やお寺と相談しながら決めていきましょう。

相談しやすいお寺が近くにない場合は仏具店でも相談ができますよ。

 

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まとめ

浄土真宗でも「家の小さなお寺」としての大切な役割がある仏壇は必要です。

しかし、魂は浄土に行くという教えにより位牌は不要です。

仏教でも宗派により必要な仏具が違うことはよくあります。

今一度、自身の宗派名を確認し、いざというときに慌てないようにしましょう。

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