家族、親族の訃報・・・
そこから葬儀や各種手続き・・・
悲しみに向き合いたいと思っていても忙しい日々が続き・・・
あっという間にやってくる49日法要の準備。
その準備で聞かれる「位牌(いはい)」のこと。
- 「そういえば位牌の手続き忘れていた!」
- 「え!お寺が用意してくれるんじゃないの!?」
- 「位牌を注文してない!49日に間に合わない!!」
普段さわることも少ない位牌。
慌てて手配すると、後悔することも・・・
49日に位牌が間に合わない場合どうすればいいのかをまとめました。
あわせてチェック
- 仏壇が49日までに間に合わない!絶対に必要ではないので落ち着こう
- 確認必須!これだけは揃えておきたい「お葬式の持ち物リスト」
49日に位牌が間に合わない場合
よく、「49日法要までに本位牌(ほんいはい)を用意するのが一般的」と言われています。
本位牌とは、49日の忌明け後に仏壇にまつられる黒位牌のことです。
49日法要に使用しますが、この日までに必ず本位牌を用意する必要はありません。
本位牌が間に合わなかった場合、葬儀のとき使われている「白木位牌(しらきいはい)」で対応しましょう。
焦って注文しても後悔が残ることになりますからね・・・
なお浄土真宗の場合、「故人は誰もが仏になり魂は浄土へいく」と考えられているので位牌は必要ありません。
ただし、本位牌が用意できなかった場合、法要の回数が増えることになります。
お位牌はそのままだと、ただの木材です。
そこへ、お坊さんの読経によって、魂を込めるという作法が必要となってくるのです。
49日法要のように、親類縁者を集める必要はありませんが、お寺の本堂で拝んでもらう、もしくは自宅へお坊さんを招いて拝んでもらうということが必要となってきます。
49日に間に合っていれば、その際にあわせて魂入れまで行ってもらうことが可能です。
なぜ白木位牌ではなく本位牌が必要なのか
49日では本位牌を用意する必要はないと書きましたが、本位牌はなぜ必要なのでしょうか。
白木位牌ではだめなのかと考える方もいるのでは?
結論から言うと、白木位牌でダメというルールはありません。
位牌は、故人の魂を宿すための大切なものです。
もちろん白木位牌にも魂を宿すことは可能です。
大切なのは故人を思う気持ちなので、白木位牌でも問題はありません。
しかし白木位牌ではなく、本位牌を用意したほうがいい理由があります。
その理由は次の通りです。
- 大きすぎて仏壇に入らない
- 汚れやすく劣化しやすい
詳しく見ていきましょう。
1.大きすぎて仏壇に入らない
白木位牌は葬式や49日までに使用する仮の位牌です。
本位牌に比べ、大きいサイズになっています。
そのため白木位牌の場合は仏壇に入れるのが難しくなります。
せっかく仏壇を設置しても、位牌が入らなければ意味がありませんよね。
物理的に本位牌ではないと難しいのです。
2.汚れやすく劣化しやすい
白木位牌は仮の位牌のため、塗装がありません。
そのため長期で設置するというのが難しいです。
漆でコーティングをしてある、汚れがつきにくい本位牌のほうが長期保存に優れています。
49日以降に本位牌に入れ替える方法
基本49日法要までに用意する本位牌。
49日をすぎて、白木位牌から本位牌に変更するためには次の手順で行います。
ポイント
- お寺に白木位牌と本位牌を持参または自宅に僧侶を招く
- 魂入れの儀式「開眼供養(かいげんくよう)」のお願い
- 不要になった白木位牌の破棄
位牌には故人の魂が入っているといわれています。
そのため白木位牌から本位牌に変更するためには、「魂入れの儀式」が必要です。
魂入れはお寺の僧侶に読経してもらうことで、魂の入った位牌に変わります。
魂が抜けた白木位牌は、一般ごみとして処分しても問題ありません。
気になる方は、お寺でお焚きあげしてもらうこともできます。
49日後に魂入れをお願いする時間がない場合は、1周忌法要でお願いしても構いません。
お寺に相談してみましょう。
位牌を選ぶときのポイント
焦って購入する必要はない本位牌ですが、なるべく早めに手配したいですよね。
位牌を選ぶポイントとしては次の通り。
ポイント
- 仏壇に収まるサイズ位牌か
- 仏壇のデザインにあっているか
- アフターケアは充実しているか
ネットで購入する場合には、しっかりと寸法を確かめておきましょう。
まとめ
49日までに用意しなければいけないことがたくさんあります。
しかし、慌てて準備しても後悔するだけです。
納得できるような位牌の形を見つけていきましょう。
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