新興宗教の1つに「霊友会」という宗教団体があります。
漢字の意味をそのまま言葉にすると「霊と友達になる会」
うーん、本当の意味はさておき、どのような宗教団体か想像しにくいですね。
歴史もあり、会員数も多いようなので宗教法人としては成り立っているようですが・・・
果たして霊友会は危険な宗教団体なのでしょうか。
クローズアップしていきたいと思います。
ということで、
霊友会の危険でやばい評判と事件性とは|有名人は誰がいる?
をお送りします。
霊友会とは
まずは公式HPの情報を元に霊友会がどのような宗教団体か見てみます。
- 1930年7月13日に創立
- 創立者は久保角太郎氏、初代会長は小谷喜美氏、現会長は末吉将祠氏(5代目)
- 会員数は海外含め約350万人
- 支部数は海外含め約4,700支部
- お布施はなく月額500円
参考:霊友会公式HP
創立は1930年ですが、開教自体は1920年。
2020年には開教100年を迎えます。
新興宗教に区分けされますが、歴史は長いですよね。
創立者と初代会長の苗字は違いますが、小谷氏は久保氏の兄嫁にあたります。
兄嫁とはなかなかの関係ですね・・・
会員数は公式HPでは約350万人となっていますが、文化庁の宗教名鑑では約127万人と3倍弱の差がありますね・・・
海外に200万人以上の会員がいるのでしょうか?
・・・詳しくは不明です。
また霊友会は法華系の教団で、立正佼成会など別の教団に分派しています。
- 孝道教団
- 立正佼成会
- 霊法会
- 佛所護念会
- 正義会
- etc
霊友会から分派した教団で1番有名なのは立正佼成会ですね。
霊友会の教え
霊友会の教えについては、公式HPに創立者の久保氏の以下の言葉が書かれています。
久保は“在家の叫び”をもって世界平和に貢献する。
世界平和に貢献するには、一軒一軒の家が幸せでなくてはならない。
家々が恵まれていなければならない。人間が幸せでなくてはならない。
霊友会創立者 久保角太郎
霊友会公式HPより引用
霊友会の教えの特徴は、「総戒名」と言われる両家の先祖をまつります。
「青経巻」と呼ばれる一部経を使い、子孫が自分の手で供養しています。
この一部経は、法華三部経(無量義経、妙法蓮華経、仏説観普賢菩薩行法経)を創立者久保角太郎氏が抜粋したダイジェストした経です。
法華三部経については、立正佼成会が詳しく説明しています。
霊友会の勧誘について
霊友会の勧誘については特にマニュアル等はないようです。
強制的な寄付やお布施は少なくとも教団としては推奨していないようで、かかる費用はたったの月額500円(年間6,000円)です。
勧誘方法は自分と似た境遇の人を誘う傾向があるらしいですが、特に勧誘マニュアルやノルマはないため、方法はその人次第になります。
無理やり勧誘するような教えはないとのことですが、信者が信仰心の表れゆえ勧誘が激しくなるケースもあるようです。
その辺は宗教団体としての抑制はなかなか難しいですね。
霊友会は危険か
霊友会はかかる費用も抑えられていて、良心的に見えますが危険なのでしょうか。
霊友会の公式HPを見ると、宗教のページには見えないレイアウトで、イベント情報なども書かれています。
ホームページの印象は決して悪くありませんよね。
霊友会の歴史からも見ていきましょう。
創設者の久保角太郎氏は、兄嫁の小谷喜美氏を修行により霊能者にしました。
(このときに洗脳したとも言われています。事実であれば小谷氏も被害者ですね・・・)
久保氏の死後は、小谷氏が全権限を握るようになりました。
しかし、脱税に手を染め1953年には赤い羽根募金業務上横領事件をおこし検挙されています。
また先述した分派のきっかけもこのくらいの時期に起きた内部騒動によるものです。
立正佼成会は1938年創立なので事件の少し前ですが、事件が起こりはじめた1950年前後に多くの分派の宗教団体が創立されています。
すべてがとは言いませんが、可能性としてはありそうな状況ですね・・・
霊友会に入信している芸能人
霊友会にはそれなりに有名な芸能人が入信している(していた)と言われています。
- 石原慎太郎(政治に利用)
- 薬師丸ひろ子(父親が霊友会幹部)
- 花田光司・花田虎上(父親の花田満の影響)
最近ではあまり聞かない方ですが、時期によってはブームのすごかった著名人の方々です。
ただ最近ではないからかもしれませんが、あまり有名人を使った勧誘などは聞きません。
まとめ
霊友会は公式HPがしっかりしている、月会費のみで寄付などを強制しない面については良いですね。
しかし創設の背景や事件などを見ると、健全で安全な宗教だと言い切るには少々疑問も残ります。
創設時点で洗脳があったのが事実であれば、現在もあるのでは、と少し疑ってしまいますね。
信仰の自由がありますので入信は自由ですが、自身に合っている・教えに共感できると判断した上で入信するようにしましょう。