「カタカムナ」という言葉を聞いたことがありますか?
「カタカムナ」は縄文時代よりもはるか前に成立していた、高度に発達した文明だと言われているんです。
ただ、成立した年が不明であったり、発見された経緯に信憑性がなかったりと曖昧な点が多いです。
一方で「カタカムナ」を病気の治療に使っている医師もおり、実際に効果があったという声もあります。
このように書くとスピリチュアルな要素もあり、怪しいと思う方もいるかもしれませんね。
今回は、そんな謎に包まれた「カタカムナ」について解説していきます。
カタカムナとは
カタカムナとは、数万年~10万年以上前の日本列島に住んでいた人たちが残した、古代科学の文献と言われています。
1949年、植物波農法の研究のため、全国各地で電位測定調査をしていた物理学者の楢崎皐月(ならさきこうげつ)によって発表されました。
楢崎氏は、六甲山系の金鳥山(きんちょうざん)付近で、64日間にわたる大地電気測定の研究を行っていました。
その時、猟師の姿をした平十字(ひらとうじ)という人物から調査用に設置した機材について、
「キツネたちが困っているから、その測定をやめてほしい」
と苦情を受けたといいます。
楢崎氏は、苦情に応じて機器を取りはずしました。
すると平十字から感謝され、平十字の父親が宮司をしていた「カタカムナ神社」のご神体である巻物の書写を許されたということです。
そして楢崎氏が自らの手による写本を発表し、存在が知られるようになったのです。
これが今に伝わる「カタカムナ」です。
ですので、カタカムナは宗教の一種ではありません。
カタカムナは、円と直線の組み合わせからなる幾何学的図形の文字で、渦巻き状に書かれています。
そして、中心から外側に向かって読んでいくそうでうす。
この文字は、通称「カタカムナ文字」と呼ばれてます。
楢崎氏は「古事記」や「日本書紀」を参考に、5年もの年月をかけて解読したと主張しているんです。
この文字は、以下のように日本語の48音と対応していると言われています。
引用:カタカムナ医学
カタカムナの本文は、80首のウタヒ(歌)からなっています。
その内容は、古代日本の科学技術や哲学を記した文書だと、一部の研究者は主張しています。
具体的な内容は、以下の通りです。
10万年以上前に上記のことを文献にまとめていたとしたら、とんでもないことですよね。
さて、ここまでカタカムナについて説明してきたのですが、実は「カタカムナ神社」は実在不明であり、ご神体の巻物も同じく所在不明なんです。
そのため、公的な学術学会からは認められていません。
うーん、こうなると何とも怪しい話だと思ってしまいますよね。
カタカムナの効果
カタカムナが実在不明であるとはいえ、カタカムナには何かしらの効果があると言われています。
使い方
- カタカムナ文字を見る
- カタカムナに手をかざす
- カタカムナのウタヒを唱える
- カタカムナが書かれたものを貼る
以上のような行動をすると、脳の前頭前野の血液量が増え、人間本来の力を発揮する効果があるのだとか。
通常の空間とは異なる、高次元空間を感じる場合もあるそうです。
お経のようなものなのでしょうか?
日本古来の言霊信仰にも通じるところがあるのかもしれません。
また、カタカムナを用いた治療を行なっている医師もいらっしゃいます。
(丸山修寛という方です)
病状が良くなったなどの例も多数あるようです。
なんともスピリチュアル的な感じがしてしまいますね。
また、カタカムナから発展した「クスリ絵」というものもあるようです。
クスリ絵を背中に貼ると温かいと感じ、あらゆる病気の症状が改善するそうです。
興味のある方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
カタカムナは嘘?
先述したように、「カタカムナ神社」は実在不明であり、ご神体の巻物も所在不明です。
こうなると、カタカムナは嘘なのでは?という疑問が出てきてもおかしくはありませんよね。
トンデモ論なんかと言われていたりしています。
では、カタカムナは嘘なのでしょうか?
実際のところ、カタカムナは本当である、もしくは嘘であるということを断定はできません。
確かめようがありませんよね。
さらに、カタカムナの内容については諸説あり、解釈が自由なのです。
信じるか信じないかは本人次第ということになってしまいますよね。
ただ、発見者の楢崎氏も以下のように言っているのだとか。
- 現実だったのか幻だったのかわからなくなる時がある。
- 自分は狐に化かされたいたかもしれない。
- 平十字さんというのは狐だったのかもしれない。
ちょっと笑ってしまうようなコメントを残していますね(笑)
本人でさえ、本当か嘘なのかわからないということです。
カタカムナに関しては、謎が深まるばかりです。
カタカムナ神社は実在する?
カタカムナ神社は実在不明ですが、カタカムナ神社では?と言われている神社があります。
それは、兵庫県にある保久良(ほくら)神社です。
楢崎氏が金鳥山でカタカムナをもらったということから、金鳥山にある保久良神社がカタカムナ神社だと言われています。
さらに、保久良神社の磐座(いわくら:信仰の対象となる岩)の配置が、渦巻き状に書かれているカタカムナに似ているという説もあります。
とはいえ、学会などで正式に認められたわけではありません。
しかし、カタカムナ神社では?と言われており、参拝する人の間では聖地とされています。
まとめ
今回は、謎の多いカタカムナについてまとめました。
発見された経緯であるとか、すべてが実在しないとか、なかなか怪しいですよね。
信じるか信じないかは、それぞれの考え方次第です。
興味を持った方は、カタカムナについて深く調べてみると面白いかもしれませんよ。