今まで、宗教の勧誘を受けた経験はありますか?
経験したことのある方ならわかると思いますが、結構しつこいんですよね。
断ろうにも、話す隙を与えられなかったり。
さらに、冊子をもらってしまったら、何となく処分するのは怖いし…
そもそも、無意味のように感じる宗教勧誘の目的は、一体何なのでしょうか?
今回は、宗教勧誘をしてくる理由や目的についてまとめました。
なぜ宗教勧誘をするのか?
宗教勧誘の目的を、信者と教団のそれぞれの側面から見てみましょう。
信者側の目的
宗教勧誘をする信者の目的は、人助けです。
「この宗教を信仰すれば、相手の悩みが解消されるかもしれない」というように、相手の幸せを願って勧誘にやってくるのです。
勧誘をしている本人も、熱心な信者になるきっかけとして、その宗教に救われた経験があるのでしょう。
ですので、信者自身は宗教勧誘することが社会貢献になっていると思っています。
悪意を持っている人はほとんどおらず、心からの善意で宗教勧誘を行なっているのです。
ただ、宗教勧誘を行っている人も、大抵の人が教えに興味がないことや迷惑だと思っていることをわかっているようです。
それでも宗教によって多くの人が救われると信じているため、何度も勧誘するのです。
つまり、相手は善意で勧誘をしているので、勧誘が迷惑だからといって暴言を投げかけたりするのは良くありません。
宗教を批判することは、相手自身を否定することにもなりますので、気をつけましょう。
「興味がない」とはっきり断るだけにしておくようにしましょうね。
教団側の目的
宗教勧誘をする教団側の目的は、先ほどと同様に、人助けの意味ももちろんあります。
一方で、お金集めのために宗教勧誘をしているというのも事実です。
創価学会の場合は、公明党の票集めといった目的もありますね。
新興宗教は、年々信者が減っていているところが多く、存続が難しい状態です。
そこで、新しい信者を獲得することで、存続のための資金集めをしているのです。
つまり、教団側の利益のために信者を勧誘しているということですね。
怪しい宗教勧誘には気を付けよう
宗教勧誘には、先述のように、善意で勧誘してくる人ばかりではありません。
カルト宗教などのように、あなたを騙そうと思って近寄ってくる場合もありますので、気をつけましょう。
報酬のための勧誘
先ほど、宗教勧誘の教団側の目的はお金集めであると書きました。
中にはそれが激化して、勧誘の数がノルマになっていたり、勧誘に成功した数がランクアップの条件になっている宗教もあります。
また、毎月高額のお布施を払わなければいけない、といったことを入信後に知らされるという場合もあります。
すぐに見極めることは難しいと思いますが、一度ハマってしまったら、抜けるのは大変です。
怪しいと思ったら、断ったり、すぐに距離を置くようにしましょう。
カルト宗教への勧誘
怪しいカルト宗教の勧誘には、気をつけましょう。
特に、大学生をターゲットにした宗教勧誘も多いようで、注意喚起している大学が多いです。
注意ポイント
- サークル
- コンサート
- ボランティア活動
- 自己発見や自己変革のセミナー
上記のような活動に言葉巧みに誘われ、マインドコントロールされてしまうのです。
大学生だけでなく、街中でも起こりうることなので、注意しましょう。
比較的よく勧誘活動をしていると聞くのは、以下の団体です。
しつこい勧誘には、「自分は宗教に興味がない」と言う強固な態度を貫きましょう。
宗教勧誘は違法じゃないの?
そもそも、上記のようにしつこく、悪意のある勧誘は違法行為ではないのでしょうか?
残念ながら、宗教団体が自らの宗教へ勧誘する行為自体は違法とはなりません。
憲法では、信仰しない自由(入信拒否)と同様に、布教する自由も保障されているのです。
つまり、宗教勧誘は憲法で守られている権利なんですね。
もちろん、以下の場合は罪に問われる場合もあります。
注意ポイント
- 勧誘をする際に住居に勝手に侵入する(住居侵入罪)
- 出ていくように言われたにもかかわらず居座り続ける(不退去罪)
しかし、宗教勧誘の行為自体は、違法ではないんですね。
まとめ
宗教勧誘の目的が、悪意はなく、相手の幸せを思ってしているということがわかりました。
とはいえ、やはり興味がない人にとっては迷惑な行為ですよね。
私自身も友人に食事に誘われ、それが宗教の勧誘だった、という経験があります。
おそらく友人は善意で勧誘していたのでしょうが、やはり戸惑いましたし、友人との縁はそこで切れました。
信仰の自由はありますが、入信拒否の権利もあります。
甘い誘いに流されるのではなく、はっきりと自分の意思表示をするようにしましょうね。