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ふくさとは|いまどき意味がない?それとも必要?徹底解説まとめ

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「ふくさ」という言葉を聞いた事がありますか?

ふくさとは漢字では「袱紗」と書きます。

祝儀袋や香典などを渡す場合に包んでいる布のことです。

どうしてそのような布に包まれているのかという疑問がある人も多いでしょう。

ご年配の方ほど、礼儀正しくふくさにご祝儀を包んでいます。

わざわざふくさに包んで祝儀袋や香典袋を持っていくことに、どんな意味があるのでしょうか?

わざわざお金をふくさに包む必要があるのでしょうか?

今回はお金をふくさに包む必要があるのかという事や、祝儀袋や香典袋をふくさで包む意味について解説しています。

 

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ふくさは意味がない?本当に必要?

最近は祝儀袋や香典袋をバッグにそのまま詰めて持っていく人が多く、ハダカのまま受付に出している様子をよく目撃します。

そのようななかで、わざわざふくさ越しに香典やご祝儀を受付に渡す自分は、ちょっとおかしいのかな?と自信をなくしそうですよ。

それくらい、近年ふくさに包んで持ってくる人は少なくなってきている印象を受けます。

しかし…昔から伝わる礼儀として「ふくさ」を使うことは一般的でした。

金封をそのまま渡す場合と、ふくさで渡す場合の意味に関しては、大きな違いがあります。

その違いとは、伝統的な礼儀、マナーを大切にするかどうかです。

 

そもそもふくさって何?必要とされる理由

ふくさは、

ポイント

  • 大事な贈答品をキズや汚れから守る
  • 冠婚葬祭で相手を思いやる気持ちを表す

という意味で使われ始めた正方形の布で、起源は戦国時代にまでさかのぼります。

祝儀袋や香典袋は、結婚式や葬式など大事な場面でしか渡さない、大事なお金。

故人や結婚する人に送る大切なお金なので汚しては大変だ!という考えから徐々に広まっていったのがふくさなのです。

また、ふくさで金封を包み、渡すことで、

  • 結婚式を挙げる二人を心から祝福したい
  • あの世に旅立つ故人の死を悼みたい

という思いやりの気持ちや心遣いも表します。

同じ喜びと悲しみを共有するという心の動きが、現在のふくさの利用につながっているといってもいいでしょう。

時代とともに考え方も変わる

一方で、時代が進むにしたがって、ふくさとは本当に必要なのか?という疑問も持たれ始めてきました。

故人や結婚した人に対して気持ちを分かち合うという事は必要な事。

しかし・・・

  • わざわざふくさに包んでも、相手は理解してくれる?
  • (そもそもふくさの意味を知らないから)意味がないよね?

という考え方も広まりつつあり、昔のしきたりに従わない若い人達も増えてきています。

現在では「ふくさを使わないと非常識」などと思われることはほとんどありません。

逆にふくさを使っている人は「昔のしきたりに従っているんだなぁ」という気持ちで見てもらえるぐらいです。

 

ふくさは必ず使わなければいけないというものではありません。

しかし、「あったほうが良い」程度に考えておくといいでしょう。

年号が令和に変わったとはいえ、まだまだマナーに厳しい年代の方が現役です。

結婚式や葬儀に限らず、そんな方々と出会う可能性はゼロではありません。

ぜひいざというときのために、以下のことは知っておきましょう。

 

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ふくさはどんなところで手に入れる事ができるのか?

ふくさは現在、インターネットの通販でも手に入ります。

紳士服量販店やデパートなど実店舗であればもちろんのこと、大きめのドラックストアやダイソーなどの100円均一でも手に入れる事ができます。

どこででも手に入れられると言っても良く、店舗ごとにふくさの素材などの違いはあるものの、値段と素材の高級感は比例しています。

のし袋などと一緒に文具コーナーで売られていて、100円均一の店舗でもきれいな柄のふくさが売られていたりしますよ。

頻繁に何回も使うものではないので、単に持っていればいいという考え方の人は100円で購入することができますし、

大事なときに使うからこそ高価なものでなければならない!という人はデパートなどで探すと良いものが購入できます。

 

ふくさの色の違いに注意する必要がある?

ふくさを使う場合にもマナーが存在します。

ご祝儀の場合とご香典の場合には、ふくさに包む場合には色の違いや折り方に違いがでてきます。

慶事の場合

慶事の場合には、ふくさをひし形にして真ん中にご祝儀を置いた後、

左→上→下→右

の順番で折り、最後に裏に折り返して完成です。

弔事の場合

お悔やみの場合には、ふくさをひし形にして真ん中にご香典などを置いた後、

右→下→上→左

の順番で折り、最後に裏に折り返して完成です。

両方2つの場合を考えてみると、最初に折る順番が違いますよね。

いわゆる真逆というやつです。

ふくさを使うのであれば、ぜひ正しい折り方で使いましょうね。

ふくさの色やサイズの違いとは?

お祝いなどの慶び事の時に使うふくさは、白や暖色系のふくさ、弔事に使う場合のふくさは寒色系や黒・グレーのふくさを使います。

どちらにも使える色は紫色。

商品選びが大変!なんて時に紫は重宝しますよ。

どうして紫のふくさは慶弔両用?

どうして紫色に限っては慶弔の両方に使えるのでしょうか。

古代日本では、紫という言葉自体が高位な言葉とされてきました。

そして紫色というのは最高の色とされていて、位の高い特殊な人しか身につける事ができない色の1つでした。

たとえば聖徳太子が制定した冠位十二階は、最高位が紫です。

貴族やお坊さんの衣も、上位の人はみんな紫。

慶事・弔事どちらであっても、この最高級の紫で最高級の礼儀を尽くしている、ということにつながるわけですね。

 

ふくさの種類にはどんなものがある?

ふくさにはどのような種類があるのかについて見ていきましょう。

大きく分けると3つあります。

  1. 台付きふくさ
  2. あわせふくさ
  3. 金封ふくさ

の3つです。

それぞれの違いについて見ていきましょう。

台付きふくさとは何?

台付きふくさというのは、中にご祝儀やご香典を止めるために台が付いているふくさのことです。

取り出したご祝儀やご香典を、その台の上に載せて渡す事ができ、最も礼にかなっているとされています。

ふくさの多くは台が付いていることが一般的で、台の上に載せて渡した後に折り畳むことができないため、少しかさばるというところが難点です。

あわせふくさとは?

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合わせふくさは、台付きふくさに台がない状態のもの。

布だけなので、渡した後に折り畳むことができ、持ち運ぶことに苦労しない点があげられます。

金封ふくさとは?

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金封ふくさとは、長財布のような形状のものを指します。

ご祝儀や香典袋を簡単に取り出すことができ、取り扱いがカンタン。

とくにソフトなものは折り畳むことも可能。

合わせふくさと同じように、かさばらずに持ち歩くことができるようになっています。

 

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まとめ

ここまでふくさが必要なものかどうか、そして種類などについても紹介してきました。

伝統的な礼儀として、ふくさを使う人が昔は多かったようですが…

2019年現在はそのような雰囲気も薄らぎ、ふくさを使わない人が増えています。

ふくさとはどうしても必要と言えるものではなく、別になければなくてもいいという考え方はアリです。

ただし、社会人になって交友関係が広がると、マナーにキビシイ人物に会うかもしれません。

どうしてもふくさがないとダメ!なんてことがあるかもしれないので、万が一のために紫色のふくさだけでも入手しておきましょう。

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