家族や親族、大切な人の訃報。
それに伴う手続き備は、悲しみに暮れる暇がないほど。
息つく暇がなくやってくる49日法要。
その時に葬儀屋に聞かれる「仏壇」について。
「とりあえず安いもの!」と焦って購入すると後悔するケースも。
仏壇は特にこの日までにという決まりはありませんが、49日法要までに用意するのが一般的です。
それを知らずに急いで購入してしまうと、
- 「こんなに高級な仏壇じゃなくてよかった・・・」
- 「仏壇を買ったけど保証やアフターフォローが全くない・・・」
といった問題が出てきます。
また、「激安だったけど粗悪品だった・・・」といったトラブルも。
多くの人が一生に一度しか買わない仏壇。
仏壇の販売価格がわからない、ということも珍しくありません。
仏壇は数万円で購入できるものから、100万以上するものまでと価格帯がとても広いのです。
故人のことを思うと納得した仏壇を購入したいですよね。
いざというときに後悔しないために、仏壇の相場価格を紹介します。
仏壇の種類と相場価格
仏壇の価格相場は種類、デザイン、工法、材料、産地などで変わります。
主な仏壇の種類は次の通り。
はてな
- 唐木仏壇
- 金仏壇
- モダン仏壇
- その他仏壇
仏壇や素材により相場価格が変わってきます。
これらの仏壇の価格相場を詳しくみていきましょう。
1.唐木仏壇の価格相場
唐木仏壇とは、銘木で作られた仏壇のことです。
美しい木目を生かした、落ち着いた重厚な風合いが特徴。
唐木仏壇の相場価格は60万円から100万円ほどです。
2.金仏壇の相場価格
金仏壇は、主に浄土真宗向けの仏壇として使われています。
金箔や漆塗りが特徴で、「極楽浄土」を表しています。
金仏壇の相場価格は100万円から150万円ほどです。
金仏壇は、木地、彫刻、などそれぞれの伝統工芸の職人たちによる分業制で製作されるため、唐木仏壇と比べて値段が高めです。
3.モダン仏壇の相場価格
モダン仏壇とは、居間やリビングなどにも合うデザインの仏壇。
タモ材、ホワイトオーク、ウォールナットなど家具でよく使われている材木で仏壇を作られ、リビングに合うようなデザインが特徴です。
唐木仏壇や、金仏壇にくらべて作りはシンプル。
モダン仏壇の相場価格は20万円から50万円です。
その他仏壇の相場価格
上記のほかに、上置き仏壇や壁掛け仏壇などがあります。
上置き仏壇は下台のないコンパクトサイズで、壁掛け仏壇はその名の通り壁にかける仏壇です。
小型なのでリビングやベッドルームに置きやすく人気です。
上置き仏壇、壁掛け仏壇の相場価格は約30万円ほど。
激安な仏壇の理由
仏壇の相場価格をみていくと、安い仏壇があるのがわかります。
なぜこんなに値段が安いのか・・・
それには主に次の理由があります。
注意ポイント
- 木材の違い
- 製作工程の違い
- 国産か外国産の違い
- ネット販売
詳しく見ていきましょう。
1.木材の違い
仏壇は木材で作られます。
木材一つで数十万円の差が出てきます。
激安な仏壇は安価な芯材に木目をプリントしたものを使います。
パッと観た感じはわかりませんが、よく見ると少しチープだったり手触りなどが変わります。
また湿気や衝撃に弱く、耐久性が低いといった特徴があり、油断するとすぐに壊れてしまう可能性があります。
末永く使いたい場合は紫檀や黒檀などの高級木材を選択することをおすすめします。
2.製作工程の違い
製作工程によって値段が変わってきます。
工程が少ないほど値段も安くなります。
昔ほど数は少なくなっていますが、適当に作られた粗悪品も存在します。
購入する際には仏壇の作りをしっかりチェックしておきましょう。
3.国産か外国産の違い
仏壇は国産のイメージがありますよね。
実は最近、中国を中心とした外国産の仏壇が多くなってきています。
外国産の仏壇は人件費が安いこともあり比較的低価格で販売されています。
外国産は粗悪品では・・・という印象がありますが、現在は製造過程の管理も徹底しており、品質向上しています。
購入するときは、産地、材質、品質をしっかり見極めて値段相応かを判断しましょう。
3.ネット販売
最近ではインターネットのみで販売している仏壇店もたくさんあります。
インターネットのみで販売しているお店は、メーカー直送が多いため価格を抑えて販売しています。
しかし実物を確認することができないことや、仏具のことや法事などの知識をつけておかないと失敗してしまうといったことがあります。
また激安だから購入して、実は粗悪品だった・・・という可能性もあります。
そういう場合があるので事前に「返品に対応してくれる」「アフターフォローしっかりしてくれる」「運営会社、連絡先が明記されている」などサポートがしっかりしているかをチェックしておきましょう。
まとめ
仏壇の相場は種類によりいろいろです。
なるべく安く購入したいですが、安いには安いなりの理由があります。
故人を大切に思える、自分たちが納得した仏壇をみつけていきましょう。