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世界救世教とは|その教えが危険でやばいと言われる理由

新興宗教の1つに「世界救世教」という宗教団体があります。

あまり聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。

ただ、何やらやばい宗教だぞ…と噂されることが多い宗教です。

今回は、そんな世界救世教の経歴や教えについてまとめました。

 

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世界救世教とは

  • 立教:1935年
  • 教祖:岡田茂吉
  • 信者数:国内約60万人、海外約200万人(タイとブラジルに多い)

世界救世教(せかいきゅうせいきょう)は、岡田茂吉が1935年に立教しました。

歴代教主は、以下のようになっています。

歴代教主

  • 初代:岡田茂吉
  • 2代目:岡田よし(茂吉の2番目の妻)
  • 3代目:岡田斎(いつき・茂吉の三女)
  • 4代目:岡田陽一(2018年6月24日解任)

現在は、世界救世教責任役員会と元教主岡田陽一の間で対立が見られ、規定通りの運営が行われていないために5代目教主は決まっていないようです。

岡田茂吉は、もともと新興宗教の1つである大本教の幹部でした。

しかし、大本教の活動で独自性を出すようになったことで批判を受け、大本教を脱退しました。

そして1935年に宗教結社・大日本観音会を設立することになります。

そして戦後に大日本観音教団を設立し、「お光さま」と呼ばれる手かざしによる病気治しの「浄霊」を行い始めました。

1950年には、現在の世界救世(メシヤ)教に改称しました。

1955年に岡田茂吉が死去すると、もともと統合が弱かったため、独立する者が多く出ました。

ちなみに「神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)」は、分裂した宗派の最も大きい教団です。

 

2018年1月までは世界救世教本体に、以下の3教派が包括される形で運営されていました。

  1. 世界救世教いづのめ教団
  2. 東方之光(とうほうのひかり)
  3. 主之光教団(すのひかりきょうだん)

2018年1月30日には主之光教団が法的な包括関係を解除され、現在は2教派が残っています。

 

世界救世教の特徴

では、実際に世界救世教の特徴を見ていきましょう。

特徴

  1. 浄霊
  2. 自然農法
  3. 芸術活動

以上の3点について解説します。

1.浄霊

「浄霊」とは、手かざしによる病気の治療法です。

世界救世教という宗教団体を知らなくても、手かざしは聞いたことがある方も多いかもしれません。

岡田茂吉は、病気の原因は薬による二次被害であるとする思想を説いていました。

そのため、西洋医療の投薬や手術、東洋医学の漢方に代わる治療として、浄霊を推進していました。

かつて信仰していた大本教の教祖である、出口王仁三郎の杓子を使った治療法を源とすると言われています。

この技法によって日本国内での地位を確立し、海外への布教でも成果を上げました。

海外では、「Johrei」と日本語で呼ばれています。

 

世界救世教では、「おひかり」と呼ばれるペンダント状のものを首にかけることにより、信者なら誰でも行うことが可能な術としています。

岡田茂吉の死後は、2代目教主らによって、宗教的儀式(祈り)の面が強調されるようになりました。

ただ、ここで浄霊の捉え方に会派によって違いが生まれます。

  • 世界救世教いづのめ教団:病気治療的面を強調せず宗教儀式的なものとして行う
  • 東方之光:病気治療的面を強調する

このように、会派によって異なるのです。

 

しかし、にわかには信じがたいものがありますよね。

心霊治療の一種といったところでしょうか。

だからこそ、世界救世教いづのめ教団派では、単に宗教儀式であると強調しているのかもしれません。

2.自然農法

岡田茂吉は、独自の無農薬有機農法を研究しました。

今でこそ無農薬野菜が注目されていますが、その遥か前から取り組んでいたことになります。

日本の自然農法・有機農法・自然食などの先駆けとなっているんですね。

きっかけは、病弱だった岡田茂吉が、菜食療法で治癒したことのようです。

現在でも自然農法の実施者は全国に広がっており、米や野菜、果樹などを栽培し、農産品は一般の食料品店舗でも取り引きされています。

3.芸術活動

岡田茂吉は、この世に天国を作るという「地上天国」の建設を、以下の3ヶ所に実施しました。

  1. 箱根神仙郷(神奈川県箱根町強羅)
  2. 熱海瑞雲郷(静岡県熱海市)
  3. 京都平安郷(京都府嵯峨野)

この3ヶ所には、教団の聖地と定めた神殿、庭園を設立しています。

箱根には箱根美術館、熱海にはMOA美術館があり、教団所有の美術品が展示してあります。

 

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世界救世教はやばい?

では、世界救世教の何がやばいのでしょうか?

その理由は以下の通りです。

注意ポイント

  • 岡田茂吉の検挙歴
  • 内紛が多い
  • 手かざしによるトラブル

それぞれ見ていきましょう。

岡田茂吉の検挙歴

1934年に岡田式心霊指圧療法を開始した際、医師でもないのに治療行為を行ったことで、医師法違反で2度検挙されました。

また、1950年に脱税と贈賄の容疑で検挙されています。

なかなかすごいですよね。

ただ、これは初代教主の話で、現在は警察沙汰になるような問題はないようです。

岡田茂吉の影響力が、かなり大きかったとも言えますね。

内紛が多い

世界救世教は現在、教団内で対立が見られ、規定通りの運営が行われていないことは先述しました。

過去にも分裂をしたり、教派が別れたりと、内紛が絶えません。

これは岡田茂吉の死後から続いていることで、ここにも初代教主の影響力が相当大きかったことが伺えますね。

手かざしによるトラブル

先述したように、浄霊は「おひかり」と呼ばれるペンダント状のものを首にかけることにより、信者なら誰でも行うことが可能です。

このため、信者には医学との対立的な姿勢を見せる者もあり、その結果トラブルが発生したことがあります。

確かに、教祖など特別な力がある人が手かざしできるのはうなずけますが、ペンダントをした人なら誰でもできてしまうのは、少し違和感がありますよね。

また、最近でも手かざしを信じて治療を受けなかったために、死亡するという事例もあります。

子供が亡くなっている事例もあり、自分で選択できない子供が犠牲になるのは何とも言えませんよね。

ただ、この手かざしに効果があるかどうかは、体験したことがある人しか言えません。

 

世界救世教に入信している芸能人

世界救世教は、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)と関与しているという噂があるようです。

これは、ハロプロのメンバーが農業やアウトドアなどの体験を通して学ぶ番組に出ていたことが要因です。

その番組で指導をしていた人が、世界救世教の信者だったようです。

ですので、ハロプロのメンバーが世界救世教と関わりがあるかどうかは断定できませんね。

 

他にも、世界救世教は政治に強く関与していると言われています。

過去には、多くの候補者を応援してきたようです。

分裂した宗派がたくさんあるので、関わっている人が多くいるのも納得ですね。

 

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まとめ

世界救世教はしつこい勧誘をしているという噂は聞かないので、知名度はそこまで高くないですよね。

手かざしという、少々疑問の残る活動はしていますが、自然農法や美術館の運営など、良い活動もしています。

もし興味のある方は、信者でなくとも、浄霊を受けることができるそうです。

また、美術館は一般公開されているので、足を運んでみてもいいかもしれません。

入会の判断は、自身できちんと考えてからにしましょうね。

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