いざ、数珠を買おうと思った時に・・・
「数珠を自分で買ってはいけない」
こんな風に注意されたことはありませんか?
一見、それっぽく聞こえてしまうので、本当のことかと信じてしまいますが・・・
実はこれ、ただの迷信にすぎません。
なぜ、そんな噂が広まってしまったのかと、本当は自分で買っても良い理由をこまかく見ていきましょう。
なぜ?数珠を自分で買ってはいけないとされる理由
注意ポイント
- 誰かの葬式を待つことになるから
- 数珠は引き継いでいくものだから
- 地域の言い伝えや迷信によるもの
噂の原因はこの3つにあります。
細かく見ていきましょう。
1.誰かの葬式を待つことになるから縁起が悪い
- 事前に準備すると、本当に人が死んでしまう
(数珠が必要になる) - 周りの誰かの死を暗示する
巷ではこんな噂がありますが、当然そんなことありません。
備えあれば憂い無し。
数珠は突然必要になるものなので、前もって持っておけば安心ですね。
もちろん、「数珠を買うことと誰かの死」に因果関係はありません。
2.数珠は誰かから引き継がなくてはいけないから
そのような決まりはありません。
むしろ、自分で買う人のほうが多いくらいです。
地区によっては「娘が婿入りした時に母親が数珠をプレゼントする」という習慣がありました。
そのような習慣が発展して、
- 「数珠は誰かから貰わなきゃだめ」
- 「数珠は自分で買ってはいけない」
となってしまったのでしょう。
「自分で買ってはいけない」というルールはないものの、数珠をプレゼントすること自体は、功徳を施す良いことと言われています。
数珠を贈ったり、貰う分には問題ありませんよ。
3.地域の言い伝えや迷信によるもの
仏教にまつわる決まりごとは、地域によって異なることがしばしばあります。
たとえ宗派が同じでも、ところ変わればルールが変わってしまうのが仏教というものです。
ある地域特有の言い伝えで、「数珠は自分で買ってはいけない」とされていたのかもしれません。
それがいつの間にか全国に広がり、迷信として広まってしまったとも考えられます。
本当は数珠を自分で買ってもいい理由
ここまで読んでいただければ、「数珠を自分で買ってはいけない」は嘘であることがわかったと思います。
数珠を持つ際に最も重要なのは心です。
信仰心と死者を弔う気持ちを心に備えていれば、誰にでも数珠を持つ権利があります。
ポイント
- 「数珠を自分で買ってはいけない」がそもそも迷信
- 数珠を持つ際に重要なのは心の部分
この2つが、自分で数珠を買ってもいい理由となります。
まとめ
このような突飛な迷信が広まってしまうと、とても困惑しますね。
数珠は貰うのも、自分で買うのも自由です。
もし自身の数珠が無いのなら、余裕のある内に買っておきたいものですね。