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公明党と創価学会の関係性|政教分離の合憲か違憲か

政教分離 公明党

政教分離というのは国家(政府)と宗教(宗教団体)を分けるというものです。

>>>政教分離原則とは|わかりやすく内容と実態を解説

さて、今回はそんな中でも・・・

公明党と創価学会の関係が違反していないのか、について触れていきたいと思います。

ということで、
公明党と創価学会の関係性|政教分離の合憲か違憲か
をお送りします。

 

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公明党と創価学会の関係

公明党の支持母体は創価学会です。

これは誰もが知る揺ぎ無い事実。

 

しかし、公明党のホームページをざっと見るくらいでは創価学会についての記載は見当たりません。

よくある質問のページに政党と創価学会についての記載がありました。

公明党は、1964年11月17日に、池田大作創価学会会長(当時)の発意によって結成された政党です。

よくあるご質問 | 公明党

はっきりと公言されている事実ということですね。

 

公明党の見解

公明党と創価学会の関係性に続いて「政教分離に違反しているのではないか?」についての記載もありました。

一部週刊誌等で「政教一致だ」とか「憲法20条に違反した関係にある」等の記事が掲載されることがありますが、全く的外れな批判であり、既に国会の論戦の場でも決着済みのことです。
憲法が規制対象としているのは、「国家権力」の側です。 つまり、創価学会という支持団体(宗教法人)が公明党という政党を支援することは、なんら憲法違反になりません。

よくあるご質問 | 公明党

政教分離は国家権力に対する規制であり、宗教法人(創価学会)が政党(公明党)を支援することは合憲という考え方のようです。

 

憲法上どうなっているか

日本国憲法では「政教分離原則」以外に「信教の自由」というものが記載されております。

よって政治と宗教を完全に分離させることは極めて困難なのです。

 

個人の信教は自由であるべき。

しかし、宗教そのものに統治的特権を与えたり、税制面を優遇したりすることは禁止している。

というのが大まかな内容です。

 

政教分離原則

政教分離の原則の趣旨・目的は大きく分けて以下の3つです。

  1. 信教の自由の保障
  2. 民主主義の確立
  3. 国家と宗教の適切な距離の確保

日本の宗教の特権や権力行使を認めない厳格な分離を指します。

 

国や地方公共団体が宗教団体に対して、

  • 立法権
  • 課税権
  • 裁判権
  • 公務員の任命権

などの統治的権力の付与を禁止しています。

>>>政教分離原則とは|わかりやすく内容と実態を解説

 

信教の自由

政教分離の原則の趣旨・目的の中に含まれています。

第19条:及び良心の自由は、これを侵してはならない。
第20条:信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

出典:日本国憲法

 

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テレビでも話題に

公明党と創価学会については何度かテレビでも話題に上がっています。

特に池上彰さんの鋭い指摘が時折話題として取り上げられます。

  • 公明党:支持団体とは別団体なので政教分離です。
  • 創価学会:政教分離だから政治活動やります。

この2つが同時に成立するのかどうかを池上彰さんがは問いかけたのですね。

 

池上彰の参院選ライブ

池上彰さんが、2013年の神奈川選挙区に出馬した公明党公認候補の佐々木さやか氏にインタビューしました。

開票率0パーセントの時点で佐々木氏が当選確実となった22時ごろに放送された内容です。

  • 創価学会が行っている活動を紹介
  • 創価学会員にインタビュー
  • F票について解説
  • 佐々木氏に生中継でインタビュー
  • 政教分離の原則について言及

公明党公認候補の佐々木さやか氏の紹介(創価大学卒業など)がまずあり、「公明党の支持団体である創価学会が佐々木候補を支えています」とテロップ付きで紹介しました。

(この時点で大分突っ込んだ内容ですよね・・・)

 

創価学会員の活動内容として創価学会員が友人・知人の票集めに奔走する(=F票(フレンドのF))と紹介。

学会員へのインタビューとして、創価学会員を名乗る婦人たちがこう言います。

  • 「目標としては自分の歳の倍(の票を集める)」
  • 「選挙をやると功徳がでる」

一般目線で考えると異常なほど熱心であることが見て取れますね。

 

VTR終了後にスタジオで再び、

  • 「佐々木候補を支えているのは創価学会婦人部など」
  • 「創価学会の友人の票を集めてくるフレンド票(F票)が加わった」

などと大道具を使って、佐々木氏が当確に至った経緯が解説されました。

 

佐々木氏へのインタビューではVTRでの「選挙をやると功徳がでる」という発言に対してこう質問しました。

「創価学会員にとって、公明党を応援することは功徳を積むことになるのですか?」

選挙活動を宗教活動として行なっているのかどうかという質問ですね。

 

その問いに対し、佐々木氏の答えは・・・

「支持団体の創価学会のなかの選挙活動の方針ですとか、そうしたことについては、私(わたくし)のほうからは申し上げる立場にございません」

とし、あくまでも支持団体の皆様の中の運営方針であると答えていました。

 

視聴者からの質問として、公明党と創価学会の関係、政教分離の憲法の原則に違反しないのかどうかという問いかけに対しては、

「創価学会の皆さんが公明党を支援してくださると。それは通常の支援と同じものでありまして、政教分離には反しません」

という回答でした。

TXN選挙SP「池上彰の参院選ライブ」:テレビ東京

参院選特番:池上彰のテレ東が視聴率10.3%で民放トップ - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

これらの番組の他にも、何度かテレビで取り上げられているようです。

2015年9月19日放送|池上彰のニュースそうだったのか!!|テレビ朝日

 

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まとめ

「国及びその機関は宗教教育や宗教的活動をしてはならない」

ということなので、創価学会そのものが政党の場合は政教分離に違反していると言えます。

ただし、現時点では創価学会は公明党の「支持団体」であって、同一団体ではないので合憲と見なされているようですね。

>>>政教分離原則とは|わかりやすく内容と実態を解説

 

政教分離の意味を、創価学会・公明党が二重に使い分けてるのが問題なのではないでしょうか。

やはりはっきりした結論にはならず、あくまでグレーという感じでしょうか・・・汗

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