危ない宗教として耳にすることが多い、カルト宗教と新興宗教。
みなさんはこの2つの具体的な違いをご存知ですか?
なんとなくのイメージだけで「宗教は怖い」と考えている人は多いのでは。
このカルト宗教と新興宗教の違いについてまとめていきたいと思います。
ということで、
カルト宗教と新興宗教の違い|有名団体まとめ
を紹介します。
カルト宗教と新興宗教の定義
大きな括りとして「宗教」があります。
その内訳として、
- 伝統宗教
- 新興宗教
- カルト宗教
として分類される構造になるのです。
カルト宗教の定義
カルトは「崇拝・礼拝」を意味するラテン語 「cultus」から派生した言葉です。
元来は「儀礼・祭祀(さいし)」などの宗教的活動を意味しており、否定的・批判的なニュアンスはありませんでした。
立正大学の西田 公昭 教授の著書にはこう書かれています。
「カルト」とは、何等かの強固な信念(思想)を共有し、その信念に基づいた行動を熱狂的に実践するように組織化された集団のことをいう。
「カルト」という言葉は本来は、儀礼、崇拝、熱狂などの意味をもつ英語である。
それから派生して既成宗教の信者が、新宗教や異端的宗教を「邪教」としてのレッテルを貼る意味で偏見的、差別的に用いることがある。引用:西田公昭-マインドコントロールとは何か
では、現在多くの人がもつ「なんとなく怪しい」「反社会的」のようなイメージはどこから来ているのでしょうか。
マインドコントロールの有無や反社会的な説教、公序良俗の錯乱辺りが「危険かどうか」を見極めるポイントになると言えそうですね。
危険な教団の見分け方はこちらからどうぞ。
新興宗教の定義
新宗教と言われることもあります。
言葉の通り、昔からある伝統宗教に比べて新しい宗教のことを指します。
具体的には幕末・明治維新以降による近代化以後に創立された宗教を新宗教・新興宗教と呼んでいます。
カルト宗教の特徴
伝統宗教を含む一般的な宗教とカルト宗教の違いを見てみましょう。
一般的な宗教の特徴
- 個人の自立を尊重
- 人を助け信仰心を満たす
- 問いや批判的な考え方を許す
- 「全て自分」という考え
- 金銭は目的を果たすための手段の一つ
- 批判する人に丁寧に応答
- 家族、家庭を大事にする
- 入信する際よく考えて決断させる
カルト宗教の特徴
- 服従を強いる
- 信仰心から搾取する
- 問いや批判的な考え方をさせない
- 「組織の中の良い自分」と「過去の悪い自分」に分裂させる
- 金銭はリーダーの利己的な目的を果たす手段
- 物理的、法的脅迫で批判する人を脅すことがある
- 家族、家庭を敵とみなす
- 入信する際あまり情報を与えないまま即断を迫る
全てのカルト宗教に必ず当てはまるというわけではありませんが・・・
複数当てはまるものがある場合は、その宗教はカルト宗教かもしれませんね。
代表的な団体名
それぞれ代表的な団体を挙げておきます。
共通して出てくる団体もありますね。
カルト宗教
もっと詳しく
新興宗教
などとなります。
もっと詳しく
参考:新宗教国内信者数ランキング
まとめ
新興宗教もカルト宗教も実情よりもイメージが先行してしまっています。
全部が全部のカルト宗教が必ずしも悪い!ということではないのですね。
ただ・・・
悪質な事件や目立つ噂があることも事実。
実際に教団が関与する事件が起こったり、強引な勧誘をされたりとマイナスのイメージを持つ人が多いのです。
一度入信してしまうと、脱退は難しいので・・・
どうしても入信したい場合は、以下の項目をチェックし、よく考えてから決断しましょう。
- トラブルや悪いうわさが少ない
- 教団の収益や施設を公開している
- 寄付を煽らない
- 価値観を押しつけてこない