みなさんは【世界三大宗教】をご存知ですか?
そう、
- キリスト教
- イスラム教
- 仏教
の事です。
では、なぜ、これらの宗教を【世界三大宗教】と言うのか、ご存知でしょうか。
それぞれの特徴・概要を比較していきながら、その理由を解説していきたいと思います。
という事で今回は、
【徹底比較】世界三大宗教とは|人口から共通点まで概要まとめ
をお送りします。
世界三大宗教の概要
それでは、世界三大宗教の概要を見ていきましょう。
キリスト教の概要
開祖は言わずと知れたイエス・キリストです。
『キリストの洗礼』や『最後の晩餐』『キリスト降架』などキリストにまつわる絵画は多数あります。
しかし、キリストが布教をした年数はわずか5年程度だったと言われていますので、その布教力たるや…。
最もキリスト死後の弟子達の尽力があってこそですが、それでもすごいですよね。
成立は紀元1世紀頃。
キリスト教の信仰は【三位一体】という言葉で説明されます。
これは、父である神と神の子イエスと精霊はひとつになって、【神】であるという意味です。
精霊とは分かりやすく言えば神の息吹なのです。
これが、神からキリストへ、そしてキリストから人間に注がれるのです。
この【三位一体】を心から信じた時、人は生まれながらの罪を初めて赦されるというものです。
ちなみに、神とは【ヤハウェ】の事です。
>>>キリスト教【教派(宗派)の違いまとめ】歴史からみる成り立ちとは
イスラム教の概要
イスラム教の開祖はムハンマドです。
ムハンマドはメッカのクライシュ族に生まれます。
40歳の頃、洞窟で瞑想をしている最中に、アッラーからの啓示を受け、神の意思を伝える【最後の予言者】として、布教活動を始めます。
しかし、ムハンマドの教えは富や権力を否定するものであったため、時の富豪や権力者たちに迫害されてしまいます。
そこで、ムハンマドはメディナへ脱出し、そこで政治や軍事の指導者としても力を発揮。
数年後にはメッカのクライシュ族と戦い、メッカを制圧する事に成功します。
成立年は610年。
イスラム教の教えは、唯一神アッラー・天使・聖典・予言者・来世・天命を信じる事です。
中でもアッラーは万物の創世者であり、イスラム教徒はアッラーの奴隷となり絶対服従を誓うのです。
>>>イスラム教【宗派の違い】はどこに?成り立ちと歴史に迫る
仏教の概要
仏教の開祖はゴーダマ・シッダールタ、そう、ブッダです。
ブッダは釈迦族の王の子として生まれますが、幼い頃から思い悩む事が多かったようです。
特に人の老や病や死については彼を苦しめ、29歳で出家をします。
出家後6年間は苦行を行いますが、苦行では苦しみから解放されないと気付き、瞑想をはじめ、ついに悟りを開いたと言われています。
成立年は紀元前6〜5世紀。
仏教は元々、輪廻から解脱をする事を目的としていたため、信仰の対象となるものはありませんでした。
しかし、仏教が広がりを見せていく中、より人々に分かりやすくするために、仏や菩薩などを信仰の対象としました。
>>>大乗仏教と小乗仏教の違い『上座部仏教』が正式名?それぞれの【思想の特徴】とは
それぞれの宗教人口
- キリスト教:22億5400万人/33.4%
- イスラム教:15億人/22.2%
- 仏教:3億8400万人/5.7%
※%は全人口に対する比率。
参考:世界の宗教人口
このように、とてつもない人数から信仰を集めているのが世界三大宗教の特徴です。
上から順に宗教人口は、世界1位・2位・3位と・・・ならないんですな、これが(笑)
実は、ナンバー3はヒンドゥー教で、9億1360万人となっています。
仏教は負けているんです。
意外ですよね。
世界三大宗教が、宗教人口の多いトップ3だと思っていたあなた!要注意です(笑)
三大宗教の共通点
では、世界三大宗教の共通点はなんでしょうか。
それは、以下の点です。
- 開祖がいる事
- 教義・聖典がある事
- 教団がある事
- 人々を救済する事
そして、もうひとつ大切な共通点があります。
最重要な共通点
世界三大宗教の中で最も重要な共通点とは・・・
『階級・民族・国籍・人種・言語を超えて世界的に広まった』という事です。
そしてこの共通点こそが、世界三大宗教と言われる理由でもある訳です。
つまり、世界三大宗教は人々を救うために生まれ、世界中に広まった3つの宗教の事なのです。
さらにこの3つの宗教は世界に与える影響が多大でもあります。
そのため、これらの宗教の教義や歴史的背景を正しく理解する事は、世界を見る上で非常に重要だと言えると思います。
まとめ
今回は【世界三大宗教】に関してお送りしました。
世界三大宗教というだけあって、それぞれの宗教をモチーフにした映画が比較的たくさんあります。
これらもそれぞれの宗教を知る一端になると思いますので、興味がある方は一度ご覧になってはいかがでしょうか。