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神社本庁とは何か|最低限知っておきたい知識をわかりやすく解説

神社といえば、初詣や七五三、厄除けなど、私たち日本人にとって身近なものですよね。

一方で「神社本庁」と言われると、何のことかよくわからない。

そんな方も多いのではないでしょうか。

神社本庁は全国の神社を包括していながら、「安倍政権の黒幕」とも言われているんです。

何やら気になりますよね。

そこで、今回は神社本庁とは何かについてわかりやすくまとめました。

 

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神社本庁とは

神社本庁(じんじゃほんちょう)は、昭和21年に設立した宗教法人です。

伊勢神宮を「本宗(ほんそう)」と仰ぎ、日本全国約8万社の神社を包括しています。

一般的に神社本庁というと、上記のように被包括神社を含めた集合体を指します。

一方で、狭義の神社本庁とは、渋谷区代々木の明治神宮の隣にある事務組織を指します。

また、各都道府県ごとに神社本庁の地方機関として、神社庁を置いています。

神社本庁の歴史

戦前まで神社は、国家から宗教として扱われないまま、国家祭祀を公的に行う位置付けとされていました。

しかし、1945年12月15日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が「神道指令」を日本政府に命じます。

神道指令とは、国家から宗教的要素を完全に分離させることを目的とした指令です。

それにより、神社に関する事項を司る国家機関の神祇院(じんぎいん)が廃止されました。

神道指令により国家から分離された神社を組織するために設立されたのが、神社本庁です。

神社本庁設立の中心となったのが、以下の3団体です。

ポイント

  1. 大日本神祇会(だいにほんじんぎかい)
  2. 皇典講究所(こうてんこうきゅうじょ)
  3. 神宮奉斎会(じんぐうほうさいかい)

3団体が神社界の組織構想を練り上げ、1946年1月23日神社本庁設立に関する声明が発せられました。

そして2月3日に、宗教法人である神社本庁が設立することになります。

神社本庁の発足に従い、宗教法人法のもと、神社も他の宗教と同じく宗教団体として扱われることとなりました。

神社本庁に属さない神社

神社の中には、神社本庁に属さない神社も存在します。

神社本庁との被包括関係に属さない神社で、代表的なのは以下の通りです。

独立している神社

  • 靖国神社(東京都千代田区)
  • 富岡八幡宮(東京都江東区)
  • 鎌倉宮(神奈川県鎌倉市)
  • 日光東照宮(栃木県日光市)
  • 伏見稲荷大社(京都府京都市)

富岡八幡宮や日光東照宮は、もともと神社本庁に属していましたが、離脱した過去があります。

神社本庁には、各神社の宮司の任命権があります。

富岡八幡宮では、女性宮司の正式な宮司就任をなかなか認められなかったために、しびれを切らして神社本庁を脱退しました。

神社本庁とは直接の関係はありませんが、脱退後、2017年12月に発生した富岡八幡宮の宮司殺害事件は記憶に新しいでしょう。

2001年に宮司を辞めさせられた元宮司が、現宮司の姉への逆恨みで起こした事件です。

明治神宮も現在は神社本庁に属しているものの、離脱していた時期があります。

神社本庁と、そこに所属する各神社のトラブルが近年急増している事実があるようです。

富岡八幡宮のように、後継問題で神社本庁と揉めて離脱する神社が多いようですね。

有名な神社が神社本庁に属していないのは、やはり何か裏があるのではないかと思ってしまいますね。

 

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神社本庁についてさらに詳しく知る

神社本庁についてさらに詳しく知るのに参考になるのは、小川寛大氏著「神社本庁とは何か」です。

季刊「宗教問題」編集長の著者が、独自の取材に基づいた内容を書いています。

右傾化していると言われる安倍政権に、神社本庁が影響を与えているのか?というのがこの本のテーマになっています。

副題にあるように「安倍政権の黒幕」という先行イメージとは異なる実態が書かれています。

また、先ほど取り上げた富岡八幡宮で起きた女性宮司殺害事件の、背後にある宮司任命問題についても書かれています。

さらに、過去に神社本庁幹部職員による不可解な不動産取引が行われました。

この取引を告発し、解雇された職員が処分の無効を求める訴えを起こすと言われており、その法廷闘争にも触れています。

読みやすい本なので、興味を持ったら手に取ってみてくださいね。

小川寛大氏が出演しているYouTube

また、「神社本庁とは何か」の出版記念トークイベント開催の告知動画に小川寛大氏が出演しており、本の内容や神社本庁について語っています。

神社本庁の内情についてわかりますね。

地方の神社は、過疎化により生き残るのに苦労している一方で、神社本庁幹部はそのことをわかっていない。

なぜなら、余力のある神社が神社本庁の幹部になっているから、とのこと。

仏教の総本山ばかりが肥え太り、地方のお寺が廃寺になっていくのと似ていますね。

どこの組織でも起こりうることが、まさか神社でも行われていたとは。

なかなか興味深いです。

 

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まとめ

今回は、神社本庁とは何かについてまとめました。

日本で生活している上で、最低限は知っておきたい知識でしたね。

坊主丸儲け」という言葉があるように、神社やお寺は儲かっているというイメージがありますが、存続するためには色々と大変なんですね。

興味を持った方は、今回ご紹介した書籍などで調べてみると面白いですよ。

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