最近のお寺は現代に合わせてどんどん進化してきています。
そんな中でひときわ注目を集めていたのがドローン仏さまです。
ドローン仏・・・ネーミングを聞いただけでなんとなくどんな仏像なのか想像がつきそうです。
明らかに空を飛びそうですよね!
では、そんなドローン仏さまはどんなお姿なのでしょうか。
そして聞き慣れないあんな言葉まで出てきているようです。
詳しく見ていきましょう。
注目されている仏像のドローン仏とは?
ドローン仏は、その名の通りドローンに乗って空を飛ぶ仏像です。
阿弥陀如来や菩薩がこの世へ來迎する様子を表現したいという想いから、ドローン仏がつくられました。
ドローン仏は京都の龍岸寺で行われた超十夜祭の中で開催されたイベントでお披露目されました。
テレビのニュースなどでも「テクノ法要」を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
そのテクノ法要のオープニングでドローン仏が空を舞ったのです!
テクノ法要は、テクノ音楽と浄土をイメージしたプロジェクションマッピングと共に法要が行われるもので、お寺なのに、まるでコンサート会場のような不思議な空間に包まれます。
参考
ドローン仏が飛んでいる様子を動画で紹介
こちらがドローン仏が実際に飛んでいる様子です。
あれ?思ったより小さい?
そしてもっと威厳のある仏像そのものが乗っているのかと思いきや、とても可愛らしい雰囲気の仏さまではありませんか!
シュールな映像ですが、なぜかずっと見ていたくなります。
こちらはドローン仏が飛んでいるオープニング付きのテクノ法要の様子です。
かなり近くまで飛んで来てくださるのですね。
目の前まで仏さま自ら近づいてきてくれるなんて、とてもありがたい。
拝みたくなりますね。
それにしてもテクノ法要の雰囲気がすごいです。
ドローン仏のスペック
仏像の全長は台座部分を含めて100㎜、重さは12gです。
仏像本体は樹脂製で、台座部分は発泡スチロール製となっています。
仏像を作った人は仏師の三浦耀山さんです。
明日、16日開催のテクノ法要×てら*ぱるむすに登場するドローン仏は@castem_liqさんの全面協力で作られた3Dプリント仏像に彩色を施したものとなります。(右から左へと制作工程となります)#超十夜祭2018 #テクノ法要 #てらぱるむす #ドローン仏 pic.twitter.com/zP0cGz3UkG
— 三浦耀山 (@biwazo) 2018年11月15日
なお、ドローンのプログラミングや演出は株式会社MAKE TEESが行っています。
三浦耀山さんからの「ドローンで仏像を乗せて飛ばしたい」という依頼を受けたところからプロジェクトが始まりました。
ドローン仏に使われているドローンは「TELLO」という機種で、中国のRyze Tech社の製品す。
トイドローンの種類では人気があるものとなっています。
ドローンに仏像を乗せて飛ばせるようになるまでに、いろいろな工夫と何回もテストを重ねて、わずか12gの超軽量化した仏像が完成したそうです。
そして安定した飛行ができるように試行錯誤が繰り返されました。
簡単に飛んでいるように見えるドローン仏ですが、その裏ではプロジェクト成功に向けて努力をしてきた人たちがいるのですね。
ドローン仏を見た人たちの感想
実際にドローン仏を見た人たちは、どんな感想だったのでしょうか。
ヘッドセット&MacBookでお経をあげる住職にプロジェクションマッピングにドローン仏になんだか凄かったです。てら*ぱるむすのテクノリミックス音源欲しい#ドローン仏 #龍岸寺 #ナムい #テクノ法要 pic.twitter.com/eBfBn30G3z
— MSP (@msp7644) 2018年11月16日
#テクノ法要 行ってきました〜〜!
ドローン仏様が凄かったナムい🙏🏻迫力 pic.twitter.com/CzDOUus9eA— くろねこ (@kuroneko296_) 2018年11月16日
ドローン仏様、お近くまで来てくださってナムいです pic.twitter.com/W8jJUCUxl2
— 市川あむはうまのほね (@goamigo0226) 2018年11月16日
とにかくすごいという声が多いですね。
あとは「ナムい」という聞き慣れない言葉!
これって一体・・・?
「#ナムい」ってどういうこと?
浄土系アイドルのてら*ぱるむすに所属する文殊たまさんが「ナムい」の発信元のようです。
南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経につく南無は、尊敬や敬意、感謝の意を表す言葉です。
そこに形容詞を付けて「ナムい」としたところが始まりです。
「ナウい」という表現とかけているのかもしれません。
使い方としては厳密には決まりはなく、意味も幅広く使えるようです。
- 仏様を見て心が洗われるような気持ちになった
- とてもありがたい
- 感情が揺れ動かされた
- 尊い
- 素晴らしい
いろんな用途で使えそうですね。
Twitterでもハッシュタグで「#ナムい」がありますので、気になる人はチェックしてみてください。
スッキリでも取り上げられていますね。
#スッキリ さん!
ちせのはドローン仏様のホバリングが好きです❤️ pic.twitter.com/sxTiq6R5zp
— ちせのん📿てら*ぱるむす (@chiseno_palms) 2018年11月22日
個人的な感想
もちろんライブで見たわけではないので、リアルな声とは言い難いですが・・・
私がドローンとテクノを見た正直な感想は・・・
「生き残りに必死だなぁ・・・」ということです。
仏教離れ宗教離れが騒がれて久しい世の中ですから、何とかして生き残ろうと模索する姿勢は尊敬します。
でも。
- 厳かさ
- ありがたみ
- 尊さ
こういったものが全く感じられないのは私だけですかね?
テクノやドローンまでならまだしも、ライブなんて最早、ただのアイドルユニット会場じゃないですか。
オタク層を取り込みたいって話なのですかねぇ。
・・・とはいえ、歴史を振り返れば、時宗による踊念仏などもあります。
今後、仏法のひとつとして広まっていく・・・こともあるのかもしれません。
まとめ
ドローン仏は、とても愛らしいお姿をしていました。
ドローンに乗って自在に空を飛べるようになるまでに、数々の試練を乗り越えてこられた仏像です。
実際に会うことができたら、とてもご利益がありそうです。
今年もまたイベントでドローン仏を見れる機会があるといいですね。
おまけ
最新テクノロジーと仏教が融合した仏像たちです。
アンドロイド観音とドローン仏のコラボ!
高台寺のアンドロイド観音法話内覧会に行く機会をいただき、先日情報番組で一緒に取り上げてもらったドローン仏とのツーショットを撮ることができました。(許可をいただいての撮影です) #ドローン仏 pic.twitter.com/IUCacyWMdP
— 三浦耀山 (@biwazo) 2019年3月5日
これからどんな風に変わっていくのでしょうか。
仏像の進化が楽しみですね。