新興宗教の1つに「佛所護念会教団」という宗教団体があります。
あまり聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。
佛所護念会教団は、ある大物芸能人が入信している宗教ですが、何やらやばいと言われていることも事実です。
今回は、そんな「佛所護念会教団」の経歴や教えについてまとめました。
佛所護念会教団とは
まずは佛所護念会教団がどのような宗教団体なのか、公式HPの情報を元に見てみましょう。
概要
- 立教:1950年
- 創立者:関口嘉一(初代会長)、トミノ(二代会長)夫妻
- 三代会長:関口德髙(嘉一、トミノの嫡男)
- 四代会長(現会長):関口慶一(德髙の嫡男)
- 会員世帯数:50万世帯
- 本部:東京都港区白金台
- 教会:国内14か所、海外1か所
- 月会費:300円(お布施等は無し/入会時に経巻、たすき、念珠などの佛具を購入)
参考
佛所護念会教団(ぶっしょごねんかいきょうだん)は、関口嘉一(かいち)、トミノ夫妻によって創立された、法華経の教えを信仰する宗教団体です。
もともと夫妻は、日蓮宗中山法華経寺や不動明王、観音信仰をしていました。
信仰していた理由は、長女が病死したことや、長男が病弱であったためと言われています。
のちに、隣人の勧めによりトミノが霊友会に入信します。
その後に嘉一も入信しますが、嘉一が支部長を務めている時に霊友会が脱税容疑で取り調べを受けたことを契機に、離脱。
1950年、嘉一が支部長を務めていた支部がそのまま移行する形で、佛所護念会教団の設立に至りました。
2015年には創立65周年を迎え、さいたまスーパーアリーナで式典が行われました。
収容人数37,000人の会場で式典を行うなんて、すごいですよね。
佛所護念会教団の教えと活動
佛所護念会教団の教えは、法華経の心を現代社会で実践することです。
法華経は、釈迦が末法(仏法が衰え、修行して悟る者のいない時代)に生きる人々を、苦しみから救うために説かれた教えです。
佛所護念会教団の経典は、以下の3つです。
経典
- 妙法蓮華経二十八品
- 無量義経
- 佛説観普賢菩薩行法経
さらに、嘉一が信仰者としてのあり方を会員に示した「教行」、トミノが書いた「碑文」も重要な指針として位置づけられています。
具体的には、先祖供養することが信仰の基本となっています。
信者は、自宅で先祖供養のお経をあげます。
ちなみに、先祖供養は霊友会の流れを受けています。
また、皇室の祖先神である伊勢神宮や、日本における法華経の聖地である身延山参拝などの行事を行っています。
佛所護念会教団では、寄付や賽銭は一切もらわないと、初代会長夫妻が教団設立時に誓ったそうです。
そのため、信者からは月会費のみを集めています。
佛所護念会教団は何がやばい?
佛所護念会教団がやばい理由は、月会費300円の罠にあります。
佛所護念会教団に入信したら、宗教勧誘をして新しい信者を増やしていかなければなりません。
もし勧誘した人が入信したら、勧めた人は「導きの親」として、お世話をし続けることになります。
ここまでは、宗教にはよく見られる光景ですよね。
しかし佛所護念会教団の場合は、お世話をしている人の中に月会費を滞納する人がいた場合は、「導きの親」が立て替えなければならないのです。
佛所護念会教団の月会費は300円なので、わりと良心的です。
ただ、月に300円とはいえ、全員分を回収できる訳ではありません。
以下の記事では、未納者の肩代わりで月11万円も払っていた人の証言を聞くことができます。
参考
toyoda.tvを観て仏所護念会から脱会 家族揃って日蓮正宗へ入信!
※日蓮正宗は日蓮正宗でいろいろ噂もありますが…
この方は約500世帯の「導きの親」をしていたそうです。
500世帯ともなると、回収するだけでもかなりの時間と労力がかかってしまいますよね。
肩代わりするのはおかしいと教団に訴えても、
- 命が無くなる
- 会社が潰れる
などと言われるそうです。
会費のことだけは言ったらいけない、とされているんですね。
佛所護念会教団では「寄附・賽銭を取らない」とうたっていますが、なかなか厳しい会費制度があるようです。
おそらく「導きの親」として、信者を獲得できなくても教団にとがめられ、会費が回収できなくても怒られる、という感じなのでしょう。
佛所護念会教団に入信している芸能人
佛所護念会教団に入信しているとされているのは、歌手の北島三郎さんです。
北島さんは著書「道」の中で、佛所護念会教団に入信した経緯を書いています。
もともとは義母の勧めで佛所護念会教団の施設に行き、自ら会員になったそうです。
また、教団の創立30周年、35周年の行事などでは司会を務めたこともあります。
さらに、政治との関わりが深く、多くの候補を支援してきています。
政治家の中にも、多くの信者がいるのでしょう。
まとめ
佛所護念会教団は、過去に事件などは起こしていませんが、会費の集金制度には疑問が残ります。
現在、新興宗教団体は信者数が減少している所が多いので、存続していくために必死です。
あの手この手で近寄ってきて、思わぬことに巻き込まれてしまう可能性もあります。
信仰の自由はありますが、良い面と悪い面の両方を見て、判断しましょうね。