日本人は「無宗教」を自覚する人の割合が多い国と言われています。
実際に日本で暮らしていると、宗教を実感することは少ないですよね。
では、そんな日本にはどれくらいの宗教法人があるか知っていますか?
実は、18万以上も存在するんです。
このようにたくさんある宗教の中には、当然危険な宗教もあります。
そこで今回は、安全な宗教とはどんな宗教なのかをまとめました。
安全な宗教の定義
確実に安全な宗教をあげることは難しいですが、判断する時に役立つ指針があります。
それは、1995年にフランスで採択された報告書「フランスにおけるセクト」です。
通常の宗教か、セクト(カルト)か、を判定する国際的な指針の1つとなっています。
その報告書の中に「セクトの構成要件の10項目」が列挙されており、1項目でも当てはまれば危険な宗教とみなされます。
つまり、以下の項目に当てはまらなければ、安全な宗教であるということが言えますね。
注意ポイント
- 精神の不安定
- 法外の金銭的要求
- 住み慣れた生活環境からの断絶
- 肉体的保全の損傷
- 子供の囲い込み
- 反社会的な説教
- 公序良俗の錯乱
- 裁判沙汰の多さ
- 従来の経済回路からの逸脱
- 公権力への浸透の試み
以上を元に、宗教団体に出会った時にまず最初に判断する基準として、以下のことを覚えておくと良いかもしれませんね。
ポイント
- 会長や幹部が価値観を押しつけてこないか
- 多額の寄付をするように煽ってこないか
- 過去にトラブルや裁判沙汰はなかったか
- 教団や幹部、会員の犯罪歴がないか
上記に加えて、今の時代では「教団を批判する団体(被害者の会など)や批判的ウェブページが多いか」もチェックしておくと安心ですね。
危険な宗教団体の場合は、ネット上には何かしらの情報が出てくるはずです。
また、安全な宗教であれば極端に信者数が減っていないなど、客観的なデータから判断することもできますね。
とにかく一度危険な宗教にハマってしまったら大変なので、慎重に判断しましょう。
安全な宗教の代表的な団体
何をもって安全と言うかは難しいところですが、学校を運営している教団は、比較的安全な宗教団体に分類されます。
以下、教団名と運営する学校の一覧です。
ただ後述するように、創価大学を運営する創価学会は危険な宗教といわれているので、除きました。
また、幸福の科学も賛否が分かれています。
とはいえ、世界三大宗教といわれるキリスト教、イスラム教、仏教も完全に安全かと言われたら、難しいところですよね。
危険な宗教の定義
危険な宗教の定義は、基本的には安全な宗教の定義の逆ということになります。
「セクトの構成要件の10項目」に1項目でも当てはまったら危険な宗教です。
ちなみに、危険な宗教は「カルト宗教」とも言われますね。
今では、危険で反社会的な集団を指す言葉として使われていますが、本来の意味は違いました。
本来のカルトの意味は「特定の対象(人や物)を崇拝すること、または異端集団」で、否定的・批判的なニュアンスを持たない宗教用語です。
ですので、カルト宗教を信仰すること自体は悪いことではありませんし、すべてのカルト宗教が危険というわけでもありません。
危険な宗教の代表的な団体
危険な宗教団体の代表例をあげると、以下の通りです。
なぜ危険なのか、その理由を見ていきましょう。
1.アーレフ及びひかりの輪
オウム真理教から改称したのがアーレフ、独立したのがひかりの輪です。
言うまでもありませんが、危険な宗教団体です。
「セクトの構成要件の10項目」にも、ほとんどが当てはまりますよね。
日本では、国家機関によるカルト集団についての定義は一切存在しません。
しかし、裁判の判決理由において、オウム真理教を指して「カルト」という言葉を使用した例が確認できます。
日本ではオウム真理教の一件から、カルトという言葉が広まったようです。
2.創価学会
創価学会は、日蓮大聖人の仏法を信奉する団体です。
国内の信者数が多く、各地に施設がある大きな宗教団体ですよね。
しかし、勧誘がしつこかったり、関係者の逮捕歴が多かったりなど、危険な宗教だと言われています。
事実、「セクトの構成要件の10項目」すべてに該当していますよね。
さらに、フランス、ドイツ、チリ、ベルギー、オーストリア、アメリカ(議会下院)といった国々でもセクト(カルト)指定されているのです。
日本の宗教団体が世界でも危険だと言われているのは、相当ですよね。
3.エホバの証人
エホバの証人は、キリスト教系の新興宗教です。
勧誘に熱心で、よく家に勧誘に来るのは、エホバの証人の人が多いですね。
エホバの証人が危険な理由は、「セクトの構成要件の10項目」以外にも、以下のものがあります。
- 他宗教に排他的
- 輸血禁止などの厳しい禁止事項
- 体罰に寛容の教育
1992年に起きた「エホバの証人輸血拒否事件」を始め、悲惨な事件が起きています。
エホバの証人は、マインドコントロールによって、厳しすぎるほどの禁止事項を設けています。
十分に危険な宗教の条件を満たしていると言えますね。
まとめ
今回は、安全な宗教の定義から、危険な宗教までをまとめました。
入信する前に判断できれば良いですが、危険な宗教の場合は、その危険性を隠して近づいてくることがあります。
落ち込んでいたりなど、人の弱みにつけ込んでくることも。
外から判断しても、実際に危険な部分を判断できない場合も十分にあります。
入信の際は、きちんと判断するようにしましょうね。