ある日突然やってくる大切な人との別れ。
大切な人を失った後でも悲しむ暇もなく、たくさんやることが待っています。
その1つである「過去帳の記入」。
亡くなった人の俗名、戒名、没年月日、享年などの情報が掲載され、先祖代々受け継がれる大切な仏具である過去帳。
過去帳の記入は菩提寺(ぼだいじ)の住職へお願いすることが多いです。
そこで悩むのはお礼の金額。
いくら包めばいいのか、非常識ではない金額はいくらか・・・悩むところですよね。
できればちょっと安く済ませたい気持ちも・・・
そこで過去帳を書いてもらった場合、お礼はいくら支払えばいいのか、相場を調べてみました。
過去帳記載のお布施相場
菩提寺の住職に過去帳を書いてもらう場合、お布施はいくら包めばいいか。
お願いする時期によって相場が変わってきます。
ポイント
- 法要のタイミング
- 過去帳を新しくするタイミング
詳しく見ていきましょう。
1.法要のタイミング
49日や1周忌などの法要で依頼する場合、お布施の中に過去帳記入のお礼も含まれます。
なので、別途お礼を用意する必要はありません。
一般的に49日や1周忌法要のお布施相場は、3万円~5万円です。
また3回忌法要以降の相場は1万円〜5万円となります。
2.過去帳を新しくする時期タイミング
文字が古くなって読めないなどの場合は新しく過去帳を用意する必要があります。
過去帳を新しく書き直す場合は、法要と同じ3万円~5万円が相場です。
また1名あたり5千円ほどに決めてお布施を渡している方もいるようです。
直接聞いても失礼には当たりませんので、金額に不安がある場合は住職に「過去帳を書いてもらう場合のお礼はいくらでしょうか」と質問してみましょう。
過去帳の相場
新しく作る、古くなったので作り直したいと場合は購入する必要があります。
過去帳の相場は大体数千円~数万円です。
この価格の違いは過去帳の素材で、とくに安いからダメというわけではありません。
数千円代の過去帳は、神や布の素材が多いのに対し、高価な過去帳は唐木もので高級感があります。
そして中の紙は和紙を用いたものと洋紙を用いたものがあります。
長期保管のする場合は和紙の方が少し厚手の紙が使われていることが多く、耐久性に優れている可能性が高い特徴があります。
いろいろな値段がある過去帳ですが、代々受け継ぐことを考えて購入しましょう。
実は過去帳は誰が書いてもいい
「過去帳を記載できるのは菩提寺の住職のみ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
過去帳は、実は誰が書いてもいいのです。
この人じゃないとだめ!という決まりもありません。
仏具店に依頼することや、故人と親しかった友人、過去帳を買い求めた方が書いても問題ありません。
依頼する場合、仏具店は1人当たり5千円ぐらいが相場です。
ちょっと高いなぁ・・・と感じる場合は、家族の誰かが書いてもかまいません。
家族が過去帳を記入するときの注意点
家族の誰かが記入する場合に気を付ける点があります。
故人の名前をボールペンやサインペンで書こうと考えている人もいるかもしれません。
ですが、過去帳の紙質によっては、滲んだり、キレイに記入できない場合があります。
どんな筆記用具が向いているかは仏具店に相談してみてください。
まとめ
お寺の住職に依頼、仏具店に依頼、個人で記載・・・
住職に依頼する場合、3万円~5万円、仏具店は1人5千円。
過去帳記載のお礼相場はそれぞれです。
過去帳は先祖代々、そして未来に続いていくもの・・・
値段が付けられない大切なものです。
価格も含めて、納得がいく方法で過去帳記載を考えていきたいですね。