新興宗教の1つである、「生長の家」を知っていますか?
「聞いたことはあるけど、実態はよく知らない」という人が多いのではないでしょうか。
新興宗教と聞くと怪しくて危険というイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。
今回は、生長の家の教えや特徴をまとめました。
生長の家とは
まずは、生長の家がどのような宗教団体なのか、公式HPの情報を元に見てみましょう。
はてな
- 1930年(昭和5年)3月1日に創設
- 創始者・初代総裁は谷口雅春氏
- 2代目総裁は谷口清超氏
- 現総裁は谷口雅宣氏
- 『生長の家』誌を発刊したのが始まり
- 信者数:約150万人(日本国内:約52万人/日本以外:約99万人)
- 布教施設:440ヵ所(日本国内:125ヵ所/日本以外:315ヵ所)
参考
生長の家は、2020年に創設90年を迎えることになります。
かなり長い歴史がありますよね。
信者数や布教施設を見ると、海外の方が多いことがわかります。
日系移民の多いブラジルで盛んなのだそうです。
生長の家の教え
生長の家の教えは、以下の3つの言葉で表すことができます。
ポイント
- 唯神実相(ゆいしんじっそう)
- 唯心所現(ゆいしんしょげん)
- 万教帰一(ばんきょうきいつ)
順番に見ていきましょう。
1.唯神実相
本当に存在するものは、神と神の作られた完全円満な世界だけであるという教えです。
一方で、人間の感覚器官で捉える世界を「現象」と呼びます。
世の中には戦争やテロがあったり、病気などの不完全な出来事があるように見えます。
しかし、それらはすべて「現象」であって、本当にある世界の「実相」ではないのです。
2.唯心所現
「現象」世界は、人間の心によって作り出している世界であるという教えです。
唯心所現の法則では、悪い言葉を使えば、悪い世界が「現象」世界に現れてしまいます。
従って、善い世界を実現させるためには、実相世界の善き言葉で表現すればよいことになります。
唯心所現の法則によって「現象」世界をどのようにでも作り上げることが出来るのです。
3.万教帰一
1つの教えが、万の教えとして展開しているという考えです。
それぞれの宗教に違いがあるのは、文化的な違いが現れているからだと言えます。
世界の各宗教が、共通性と多様性をお互いに認め合うことによって、宗教間の対立は消えるとされています。
それを端的に表した言葉が「万教帰一」です。
生長の家の活動
生長の家の活動は、主に以下の2つです。
ポイント
- ノーミート
- 自然重視、低酸素
順番に見ていきましょう。
1.ノーミート
ノーミートとは、言葉の通りお肉を使わない食事を取り入れることです。
ヴィーガンの一種だと言えるでしょうね。
また他にも、以下のようなものがあります。
- 地産地消:地元で生産された食べ物を消費する
- 旬産旬消:旬の食べ物を消費する
- 自然食品やオーガニック食品を選ぶ
ただし、信者に対して徹底した指導をしている訳ではないようです。
2.自然重視、低酸素
生活する上で排出される二酸化炭素を減らすための活動です。
例えば、電気自動車を使用したり、太陽光発電を利用するなどです。
宗教法人として、世界で初めて環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得した実績もあります。
生長の家は危険?
生長の家の活動を見てみると、良いことをしているように見えますが、危険なのでしょうか?
危険と思われている1つの理由に、「水子供養」があります。
水子とは、流産や人工中絶により亡くなった胎児のことを指します。
どんな理由であれ妊娠した子供を流産したり、堕ろさなければならなくなった女性は、罪悪感を抱きますよね。
その罪悪感を利用して宗教に勧誘したり、「供養」と称してお金を巻き上げるビジネスが始まりました。
この思想の発端が、生長の家だと言われているのです。
とはいえ、生長の家に限らず、仏教など既存の宗教でも水子供養はあります。
これだけで詐欺にかかわっていたという明確な証拠はありませんから、単なる噂である可能性は高いですね。
また2016年に、生長の家の施設内で、女性が母親を絞殺するという事件が起きました。
理由は「母親に悪霊がついていたから」とのこと。
これは、洗脳されているようにも見えます。
ただし、これは信者の1人の行動であって、生長の家が危険かどうかの判断にはなりません。
このように、生長の家について調べてみると様々な噂はあります。
しかし、そこまで危険であると断定できる大きなトラブルは、現在のところないように思えます。
生長の家に入信している芸能人や団体
生長の家には、かなり多くの芸能人が関係していると言われています。
※あくまで噂であり、ご本人が公表しているものではありません。
はてな
- 籠池泰典氏(森友学園)
- 前澤友作氏(ZOZOTOWN社長)
- 和田一夫氏(ヤオハングループ設立者)
- NHK
- 吉本興業
ほんの一例にすぎませんが、著名人ばかりですよね。
さらに、会社組織で関係しているという噂もあります。
90年もの長い歴史がある宗教団体ですから、入信者が多いのも当然かもしれません。
まとめ
長の家は「万教帰一」の教えの元、各宗教をお互いに認め合うという教えを説いています。
そのためなのか、あまり良くない噂は耳にしませんよね。
また、生長の家は環境に配慮した活動をしているので、一概にやばいとは言えません。
とはいえ、入会の判断は自身できちんと考えてからにしましょうね。