沖縄のいたるところに見かけるシーサー。
夏の風物詩の定番ともいえるほど有名ですが、知らないこともたくさんありますよね。
今回は、シーサーについて詳しく見ていきましょう。
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シーサーとは
シーサーは、沖縄県で古くから存在する伝説上の守護獣像です。
基本的には2体1対で設置されています。
沖縄の方言で「獅子」のことを「シーシー」と呼ぶことからその名前がつきました。
シーサーの3つの種類
シーサーの種類は大きくわけて3つあります。
ポイント
- 権威の象徴として設置される宮獅子
- 村や町を守る、村落獅子
- 家庭用の魔よけとしての家獅子
①の宮獅子はお城などに設置され、王宮に使える守護神といった存在。
通常のシーサー像よりもサイズが大きいことや、1体のみ置かれている場合もあります。
②や③は、家庭的・庶民的な位置づけで人々の生活に身近な存在として親しまれています。
性別と見分け方
2体のシーサーには以下のような違いがあります。
- 右側→口をあけているのが雄
- 左側→口を閉じているのが雌
シーサーを見かけたときは口元をよく見てみましょう。
シーサーの起源
シーサーの起源は、古代インドに遡ります。
インドで、仏像の両脇に守護神としてライオンの像を置いたことが始まりとされています。
インドから中国に伝わり獅子の姿へと変化し、琉球王国へとたどり着きました。
そして独自の変貌を遂げ今の姿になったと言われています。
実は神社仏閣を守っている狛犬や、エジプトのスフィンクスなども起源はほぼ同じなので、遠い親戚にあたります。
シーサーの意味と役割
シーサーは守護神・魔よけの役割を担っています。
守り神という点では狛犬とも共通しています。
でもシーサーはもう1つの意味合いとして「幸運を呼び込む」とも言われています。
口を開けている雄が悪霊を威嚇し、口を閉じている雌が幸運を掴んで離さない、といった解釈もあります。
このように縁起物としても重宝されるのがシーサーなのです。
かわいいお土産グッズとして多く出回っていることにも納得ですね。
まとめ
沖縄のシンボル、シーサーについてより理解が深まったのではないでしょうか。
こういった豆知識を知っていることで、次にシーサーを目にした時はきっと今までと違った感覚で見ることができるはずです。