社会人になってから、誰に聞いたら良いのかわからないマナーってたくさんでてきます。
そのなかでも聞きづらいのが、急なお葬式や法事で身に着けるもの!
社会人ならば、いつでも対応できるようにそろえていたいのが理想です。
しかし現実は…
「えっ、お葬儀!?どうしよう、何をもっていけばいいの…?お香典とお数珠だけ?」
いえいえ、お香典は裸のままで渡すと非礼にあたってしまいますよ!
今回はお香典やお布施をつつむための「袱紗(ふくさ)」について調べてみました。
袱紗は葬儀に絶対必要?
袱紗は弔事(お葬式や法事)や慶事(結婚式など)で、お香典やご祝儀をつつむもの。
大切な方にとどける金品を汚れやシワがつかないように扱うことで、「相手に敬意をあらわす」という大事な意味が袱紗にはあります。
お通夜やお葬式では、とくに亡くなった方への弔意をあらわすので、裸でお香典を渡すと…
注意ポイント
- 社会常識をもたない人
- 礼儀をわきまえない人
- 気遣いができない人
とみなされてしまう場合も…。
社会的立場や出世にひびく可能性まで考えると、袱紗は必携です。
袱紗が買えるお店まとめ
袱紗は数珠が買えるお店で一緒に売られています。
両方とも持ち合わせていない場合でもすべて取りそろえることができるでしょう。
売っている場所一覧
- ドラッグストア/ホームセンター
- 100円ショップ
- 葬儀場、もしくはその付近のコンビニ
- ネット通販サイト
- 紳士服専門店
- 仏具店/百貨店
これらの店舗で取り扱っています。
でも詳細はさておき!
弔事用の袱紗を手に入れるまえに、知っておくべき注意点があります。
袱紗を買うまえの注意点
まずはどのような袱紗を手に入れるべきか、購入のまえに確認しましょう。
- お葬儀で使う袱紗の種類
- お葬儀にふさわしい袱紗の色
この二点に気を付けます。
葬儀で使える袱紗とは
袱紗には種類がいくつかありますが、そのなかでもお葬儀や法事で使えて、取り扱いにカンタンな片開き式のものがおすすめ。
こちらは台付き袱紗といって、小さい風呂敷のなかに金封を乗せる台が入っています。
ただし台付きは風呂敷の折り方に順番があるので、詳しくは後述しますね。
とくに注意したい袱紗の色と柄
袱紗は、弔事と慶事で色を使い分けます。
ポイント
- 弔事に使う袱紗…黒、グレー、寒色系、紫
- 慶事に使う袱紗…赤、ピンク、オレンジなど暖色系、紫
二種類そろえるのは大変、または失敗したくない…と思う場合、弔事でも慶事でも使いまわせる紫はとても便利な色です。
また柄やデザインについては、お葬儀の場合は無地のもの、あるいは落ち着いた・シックなものを選ぶと良いでしょう。
包み方・渡し方にマナーがあるので、こちらも後述します。
葬儀まで時間が無い場合
普段の生活で触れる機会が滅多にないですから、「袱紗はここで買えるよ!」と即答できる方は、周りになかなかいませんよね…。
まずは緊急の場合に袱紗を購入できる店舗をおすすめ順にご紹介します。
大きめのドラッグストアやホームセンター
ドラッグストアで袱紗が手に入ります…意外です。
ただし小型の店舗では袱紗が販売されていない可能性がありますので注意してください。
- お値段は1000円くらいから購入可能。
- 営業時間が24時間の系列もあって便利。
- ノートやペンなどの文房具売り場で扱っている。
とくに量販店のなかでもドン・キホーテは24時間営業の店舗も多く、品ぞろえも豊富なのでおすすめです。
高級品は手に入りませんが、チープさもないので安心して使えます。
ただしドラッグストアやホームセンターの品ぞろえは極めて少ないので、ほかの人とかぶる可能性があります。
100円ショップ
さらに意外にもダイソーやキャンドゥなどの100円ショップで袱紗が販売されています!
休憩中や仕事帰りなどに立ち寄ることもできますね。
ただし注意点としては、
- 商品の質はやはり「値段相応」、急ごしらえ感は否めない。
- 営業時間は朝10時から夜7時(遅くても9時)ぐらいが目安。
後日あらためて、大人のたしなみとして、品の良い袱紗を手に入れておくことをおすすめします。
葬儀場、またはその付近のコンビニ
葬儀場はほかのお葬儀グッズと共に、袱紗を取り扱っている場合があります。
また葬儀場付近のコンビニでも置いている場合も。
ただしここで購入するのは奥の手ですね…
さらに全ての店舗や施設が取りそろえているとは限らないので、事前に電話などで確認をしておきましょう。
コンビニは袱紗の代用として使用できるハンカチを売っている可能性が高いです。
その際は後述する包み方や選び方も覚えておくと良いでしょう。
葬儀まで時間に余裕がある場合
法事までまだ時間があるときは、自分の好みにも合った、品質の高い袱紗をぜひ手に入れておきましょう。
人生のなかで何度も購入するものではありませんからね。
Amazonや楽天などのネット通販サイト
法事まで1日以上空いている場合は、専門店も出品しているAmazonや楽天が利用できます。
品ぞろえも価格帯も幅広く、自宅や職場の休憩時間で自由に選べます。
片開きタイプで「慶弔両用」と書かれた商品が取り回しも便利でおすすめ。
さらに時間に余裕がない時はAmazonの「当日お急ぎ便」というサービスがあります!
注文当日に商品を届けてくれる優れものです。
もちろんタイミングや地域、商品によっては翌日になるので注意しましょう。
Amazonプライム会員であれば、このサービスが無料で利用できますよ。
今回のように急に必要なものが出てくる場合にも配達してくれますし、映画や音楽の配信サービスも特典に入っていますから、何かと便利です。
紳士服専門店
AOKIや青山といった紳士服量販店には、儀礼用として数珠・袱紗ともにそろえられています。
礼服と一式で手に入るので、あちこちお店を回ることもなく、とても便利といえます。
ただし品ぞろえは少なく、同じように一式そろえる方も多いので、他の方と袱紗がかぶるかもしれません…!
営業時間は朝10時から夜8時までが目安です。
仏具店/百貨店
百貨店は専門店が入っていて、高級品を豊富に取り揃えてあります。
まさに「一生もの」の袱紗を手に入れることができるでしょう。
売り場の名前は「和装小物」もしくは「風呂敷」売り場と呼ばれます。
詳しくはインフォメーションで訊ねてみましょう。
さらに百貨店には仏具店も入っている場合が多く、数珠もこちらで購入できますよ。
営業時間は夜8時前後までが目安で、店舗によっては7時台に閉まることもありますのでお早めに。
袱紗が無ければハンカチで代用ができる
「どんなに探しても袱紗が見つからなかった…!」といった時でもあきらめないでください。
実はハンカチで袱紗の代用が可能なのです。
ただし、前述した色と同様で、
注意ポイント
- 弔事にハンカチを使う場合は暗めの色・寒色系を選ぶ
- さらに派手なデザインや柄を避ける
以上の点に注意してくださいね。
また、ふくさでの使用ではなく、葬儀の場で使うハンカチも注意しましょう。
黒のフォーマルハンカチがあると問題ありません。
派手な柄や色のハンカチは不向きです。
あわせて購入しておくと良いでしょう。
数珠が買える場所とは
お葬儀には、宗派を問わない略式の数珠がもっとも取り回ししやすいです。
あまり宗教に関心がなかったとしても、弔いの場に応じた身だしなみの一環として手にしておきましょう。
そして多くの場合、数珠は袱紗と同じお店で買えます。
数珠が買えるお店
- 仏具屋
- 百貨店
- 紳士服専門店
- 100円ショップ
- ネット通販サイト
- 近くのコンビニや葬儀場
店舗によって、品ぞろえや種類、価格帯は袱紗と同じです。
まとめ
古来より贈り物はそのままむきだしで渡すと非礼であるといわれてきました。
それはお葬儀など弔事の場であっても同じ。
いざというときに余裕の対応ができるのも大人の証拠です。
時間に余裕があればお財布と相談して、良い袱紗を手に入れておきましょう。