統一教会という宗教団体を知っていますか?
- 結婚相手を自分で決められない
- 霊感商法を行っている
などといった話を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。
未だに謎も多い統一教会。
その教えや気になる合同結婚式について、詳しく見ていきましょう。
統一教会の正式名称
そもそも、「統一教会」という名前は正式名称ではありません。
統一教会の正式名称は「世界平和統一家庭連合」で、その略称は「家庭連合」とされています。
では「統一教会という名称はどこから派生した言葉なの?」と思いますよね。
実は「統一教会」とは旧名称の略称です。
世界平和統一家庭連合の旧名称は、「世界基督教統一神霊協会」というもの。
この旧名称の略称が、「統一教会」(統一協会)だったのです。
本来は「家庭連合」と呼ばれるべきなのでしょうが、日本では旧名称のまま広まったため、「統一教会」の名が使用されているのです。
統一教会の歴史と教え
次に、統一教会の歴史と教えについて詳しく見ていきましょう。
統一教会は韓国発祥の宗教。
1954年に韓国人の文鮮明(ムン・ソンミョン)氏によって創設された宗教です。
旧名称が「世界基督教統一神霊協会」という名前であった事からも分かるように、キリスト教を基にした宗教であるとされています。
実際に創始者の文鮮明氏も、熱心なクリスチャンだったのだとか。
その教えは、教祖の文鮮明氏は再降臨した救世主(メシア)であり、救世主である文氏に従う事が最善の行動であるというもの。
つまり、文氏がキリストそのものであるという考えの基、成り立っている宗教です。
教祖である文氏は2012年に亡くなっていますが、「文氏が救世主である」という考えは亡くなった後も変わっていません。
そんな統一教会が日本に伝えられたのは、創設から4年後の1958年。
現在も、
「私たちは、真の愛を中心として”神の下の人類一家族”という理念に基づき、ために生きる生活と真の家庭運動の推進を通して、自由・平和・統一・幸福の世界を実現します」
というミッションを掲げ、布教活動を行っています。
合同結婚式がやばい!?
ここで、統一教会が最も注目される「合同結婚式」について見ていきましょう。
合同結婚式とは、その名の通り複数の信者合同で結婚式を行うというもの。
しかし、この合同結婚式はただの結婚式ではありません。
なんと結婚相手は、教祖である文氏によって選ばれた相手であるというもの。
合同結婚式の会場に行って初めて相手と顔を合わせるというものなのです。
さらにこの結婚相手は同じ国の人とは限らないため、結婚の段階になって初めて相手が外国人という事を知る事も。
結婚相手と初めて会うのが結婚式場だなんて驚きですよね。
しかし文氏亡き今は、このような強制的な形式ではなく、一般的なお見合い形式に変化しているようです。
その形式とは、用紙に希望の項目を記入し、その条件に基づいて結婚相手が選ばれるというもの。
相手の国籍などを選択できる欄もあるようで、現在は以前のような強制的な形では無く、時間を掛けてじっくりと相手を選ぶ形式となっているのです。
・・・成婚率が高いだけの、ただの婚活パーティー?
しかし、お見合いのような形式で決められた相手との結婚と聞くと、どうしても上手くいかないのではと思いがちですよね。
もちろん、神の基に選ばれた相手との結婚と言っても、残念ながら離婚してしまう家庭もあります。
ですが、この統一教会の形式に従って結婚した家庭は驚く程離婚率が低く、一家庭に生まれる子どもの人数も多い傾向にあるそうです。
統一教会は不倫や過度のギャンブルなどを禁止しているので、安心して結婚生活を送れるのかもしれませんね。
統一教会の危険な事件性
統一教会は全く安全な宗教なのでしょうか。
事件性を探ってみると・・・
信者による拉致監禁事件が出てきます。
どういうことかというと、脱会希望者を拉致監禁のち、説得しまくるというもの。
その強烈な手法が問題になり、刑事告訴されるまで至るものの、不起訴となっています。
また、どこの新興宗教にもありますが、洗脳(マインドコントロール)問題はあるようですね。
熱烈な思想の元、信者が集団と化すと仕方ない部分もあるのかもしれません。
まとめ
その情報の不透明性から、危険な宗教ではと思われがちな統一教会。
やはり合同結婚式などの話を聞くと、ヤバい宗教なのではと思ってしまいますよね。
しかし、その内情は時代に合わせて変化しているようです。
結婚で上手くいった話も多くあるようなので、そういった話を聞くと一概に危ない宗教とは言えないのかもしれません。