法事に行くときの持ち物は何が必要でしょうか。
香典や数珠、それからお供え物・・・?
法事に行く機会が今まであまりなかった人にとっては、手探り状態ですよね。
- 子どもの頃に参加して以来の法事だから勝手がわからない
- 常識的な大人の持ち物を確認したい
という方は、この機会に持ち物リストを確認しましょう。
関連記事
法事の基本的な持ち物リスト
先に書いておくと、お葬式の際に必要な持ち物とほぼ同じと考えて良いでしょう。
参考
確認必須!これだけは揃えておきたい「お葬式の持ち物リスト」
とはいえ、細かい差異があるので解説していきます。
法事の持ち物について、大きく6つに分けてご紹介します。
ポイント
- 喪服
- 香典
- 数珠
- お供え物
- 袱紗(ふくさ)
- その他
1.喪服
当然と言えば、当然ですが、喪服の用意を早めにしておきましょう。
注意ポイント
- 久しぶりでサイズが合わない
- しまいっぱなしで傷んでしまった
- デザインが古臭い
しょっちゅう使うものではありませんから、どうしたって着られなくなってしまうことがあります。
早め早めに確認をしておきましょう。
2.香典
香典とは、故人に対する供養の気持ちを表わし、故人の冥福を祈り捧げる現金です。
香典を包むときは、マナーが決まっています。
- 表書きについて
- 金額について
- 包み方について
3つのポイントに分けてご紹介します。
①表書きについて
香典袋の表書きは宗教や宗派ごとに異なるため、注意が必要です。
ほとんどの場合(浄土真宗を除いて)「御霊前」と書くのが一般的です。
※浄土真宗の場合、亡くなるとすぐに仏となる為、ご霊前ではなくいつでもご仏前となります。
※このような香典袋には必ず説明書きがついていますので、そちらを参考すると良いでしょう。コンビニ、ホームセンター、文具店、100均などで購入が可能です。
この時、礼儀を重んじると「薄墨」を使うのがベストです。
黒墨を使っても失礼にはあたりませんが、「悲しみの涙で墨が薄くなった」という意味で薄墨を使うことになっています。
四十九日が明けて、初盆や年忌法要に呼ばれた場合は、表書きを「御仏前」に変更します。
「人はなくなると霊となり、四十九日法要を迎えると成仏(仏に成る)して極楽浄土へ向かう」と考えられているためです。
四十九日以降は薄墨ではなく、黒墨を使って表書きを書くことになっています。
②金額について
法事は読経を中心とした「法要」とその後の「会食」に分けられます。
そのため、香典の相場は法要後に会食があるかどうかで変わります。
- 会食がない場合の相場:1万円前後
- 会食がある場合の相場:2~3万円
くらいの金額を包むのが一般的なようです。
食事の準備をしてもらっているときは、その分を考慮して多めに包むということですね。
しかし気を付けたいのは、香典は多ければ多いほど良いというわけではないということです。
大きい額を包みすぎても遺族の方に気を使わせてしまいます。
相場を確認して、遺族の方の負担にならないよう心掛けましょう。
③包み方について
香典を渡す際は、「香典袋」を用います。
- 「黒×白」または、「双×銀」の水引き
- 結びきりの水引き(固く結んで切ったシンプルなもの)
を選びます。
香典袋には、印刷された簡易なものから、豪華な水引が付いた袋まで種類はさまざまあります。
通常、持参する金額に見合った袋を使います。
少ない額を見た目だけでも立派にしようと、豪華な香典袋に包むのは避けましょう。
例:簡素なもの。
例:豪華なもの。
香典袋の中には「中袋」があるので、そこに現金を入れます。
- 氏名
- 住所
- 香典の金額
を忘れずに記入するよう注意しましょう。
※中袋の状態で混ざってしまうと、誰からのものか分からなくなってしまうため。
3.数珠
法事に欠かせない仏具です。
たとえ親族であっても数珠の貸し借りは厳禁。
大人のマナーとして一人一つは必ずもっておきたいですね。
数珠には、宗派に合わせた「正式数珠」と、簡素化された「略式数珠」の二種類があります。
宗派に関係なく使える略式数珠は、使い勝手が良いのでおすすめです。
>>>数珠の意味まとめ【深い歴史】と【ありがたい由来】がそこに
百貨店や、紳士服専門店で購入できます。
100均で購入することもできなくはないのですが…。
安物感がぬぐえません。
そこで、急ぎの時は通販がおすすめです!
数珠専門店の商品も視野にいれられますし、Amazonさんに頼めば翌日に配送してもらうこともできます。
詳しくはこちらを確認ください。
>【急な葬儀】数珠をどこで買う!?おすすめの買える場所と特徴まとめ
4.お供え物
地域の慣習によっては、お供え物を持参することもあります。
お供え物を持参する場合は、仏壇にお供えした後、出席者の方に配るのが一般的なようです。
お供え物を選ぶ際のポイントは、受け取る遺族や、後から持ち帰る出席者に配慮した品物選びが重要です。
つまり、
- かさばらないもの
- 日持ちするもの
- 小分けできるもの
- 消耗品
を基準に選ぶと間違いないでしょう。
加えて、「故人が好きだったもの」も意識できると、気が利いていて良いですね。
具体的には、
- クッキー
- せんべい
- 線香
- 果物(すぐ悪くならないリンゴ・みかん等)の詰め合わせ
が適しています。
もし他の出席者や親族の方とお話する時間があるようであれば、お互いにお供え物が重複しないよう気を付けると配慮があって良いですね。
5.袱紗(ふくさ)
袱紗(ふくさ)とは香典袋を包むための四角い布のことです。
色は紫色がベターです。
男女問わず持つことができ、冠婚葬祭に使うことができます。
本来は、香典袋を中央に置いて四方を織り込んで包みます。
しかし最近では、あらかじめ縫い合わせてあったり、袋状になっているものも売られています。
ずれて袋がはみだしたり、落ちたりしてはいけないので、一つ持っておくと便利ですね。
6.その他
法事の際、絶対に必要ではないけれど、あったら便利な物を紹介します。
- 白か黒のハンカチ:白が基本。無地でシンプルならOK
- 布製のバッグ:革製のバッグや、金具がついていて光が反射するバッグはNG
革製のバッグは殺傷を連想させてしまうので望ましくありません。
黒の布製バッグがベターです。
まとめ
法事は人によって、あまり経験がないまま大人になることもあります。
忘れ物や、準備不足に気を付けて、しっかりと故人を送り出したいですね。