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道祖神とは|祀られている意味・ルーツを簡単にわかりやすく解説!

道祖神とは 簡単に

 

山道や、田舎の村の端にひっそりと佇む、石碑ともお地蔵さんとも似ている石像。

「なんだろう?」
「道祖神祭りってあるけどなんのお祭り?」

と思われている方のために、今回は道祖神とはなんなのかをご紹介します。

道祖神の魅力を知ろう

日本の信仰と文化に根ざす道祖神は、歴史や自然を感じられる観光スポットとして人気があります。この記事では、道祖神の背景や神話の由来を解説し、現代の信仰や行事、観光スポットについても紹介します。

この記事を読めば、道祖神の魅力が深く理解でき、日本の信仰と文化を感じる旅の情報が得られます。道祖神に興味がある方におすすめのページです。

>>>民間信仰とは【日本と世界の代表例】まとめ

 

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道祖神とは|魅力を知ろう

峠・辻・村境などにある、丸石や夫婦を象った石像や陰陽石を神体とする石仏のことです。

害虫・疫病・悪霊などの災厄の侵入を防ぐ結界・村の守り神として、道祖神は峠・辻や、村境に祀られています。

道祖神は、日本各地に存在し、地域の安全や繁栄を願って祀られている神様です。その魅力は、歴史と神話に根ざした信仰と、地域に息づく独自の文化があります。道祖神は、自然や人々の生活と密接に関わる存在であり、祭りや行事を通じて地域の人々とつながっています。

道祖神の形や姿は、石や木などの自然素材を用いて作られ、男女の神が一対で祀られることが多くあります。この姿が、地域の風土や歴史に根ざした信仰の象徴であり、観光や旅行の際に訪れることで、その土地ならではの神話や伝承に触れることができます。

また、道祖神は地域の信仰として、様々な神社や神様が祀られていることが特徴です。そのため、全国各地で神社巡りを楽しむことができるだけでなく、様々な神様の祭りや行事にも参加することができます。最後に、道祖神の信仰は、現代の暮らしにも繋がっており、地域の人々が手作りで神社を飾るなど、生活に根ざした宗教文化を感じることができます。

 

人の往来が今ほど活発でなく村で生涯を終える人が多かった昔。

作物に害をなす虫や疫病を持ち込むのは、村の外からやってくる渡り鳥や旅芸人でした。

外から悪いものが入って来るのを防ぐ為、塞の神(さえのかみ)との呼び名もあります。

 

その起源はとても古く、平安時代に作られた今昔物語に記述が残っています。

また時代は下って江戸時代。

松尾芭蕉の紀行文おくのほそ道の序文にも道祖神が登場しています。

 

主なご利益は以下の通り。

  • 疫病退散
  • 五穀豊穣
  • 縁結び
  • 家内安全
  • 子孫繁栄
  • 旅の安全
  • etc

このように、とてもありがたい存在だとされているのです。

道祖神を祀っている神社は、縁結びや子宝のご利益があるパワースポットとして人気があります。

日本の信仰と文化

道祖神は、日本の信仰と文化の一端を担っています。神体や神社は、土地や自然を表現した形で、地域によって特徴が異なります。また、祭りや行事には、古くから伝わる民族信仰や日本の神話が根ざしており、その風習を伝える役割を持っています。

地域によっては、道祖神が悪霊を祓う役割を担っており、その場所に安全や平和をもたらしています。そのため、道祖神への祈願や信仰は、現代にも受け継がれており、人々の生活や観光に繋がっています。

神話からの由来

道祖神の由来は、日本の神話や歴史に深く根ざしています。道祖神は、古代から日本各地に広がり、古事記や日本書紀などの古典にも登場します。道祖神は、その地域の神々と関係があり、神話においては天照大神や素盞嗚尊などの神々との縁が語られています。

また、道祖神に関する伝承や神話は、地域毎に異なる特徴を持ちます。例えば、長野県の信州地方では、道祖神が疫病を鎮める役割を持っているという伝承があります。このように、道祖神の神話や伝承は、地域の歴史や文化を知る手がかりとなります。

現代に息づく道祖神

現代でも、道祖神は地域の人々に親しまれ、信仰の対象となっています。地域の祭りや行事では、道祖神を祀ることで地域住民の交流が生まれ、伝統文化が守られています。また、道祖神を題材にした観光スポットやイベントも開催されており、多くの人々が道祖神の魅力に触れることができます。

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道祖神のルーツ

道祖神は日本各地で信仰されている庶民の生活に根付いた神様です。

道祖神のルーツは、

  1. 中国で古くから信仰されてきた旅の神様
  2. 日本各地で民俗信仰されていた豊穣・厄除け・道中安全の神「岐の神」猿田彦大神

この2人の神様が習合した他、各村々伝えられていた様々な伝承とも習合しています。

※諸説あります。

 

そのため神体の形状や呼び名がとても多いのが特徴です。

神体は丸い石や石塔、藁で作られた草履や人形、夫婦の形の石像などがあります。

道祖神の呼び名

道祖神は様々な形があるのと同じくその呼び名もとても多様です。

以下によく呼ばれている道祖神の呼び名をまとめました。

  • 道祖神(どうそじん・さやのかみ)
  • 塞の神(さいのかみ・さやのかみ)
  • 障の神(さえのかみ)
  • 岐の神(ちまたのかみ)
  • タムケノカミ
  • 仁王さん(におうさん)

漢字は同じなのに、読み方は違う所が広い地域で信仰されてきたんだなぁと思わされます。

この他にもその地域地域で違う呼び名で親しまれているかもしれませんね。

 

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道祖神の種類と特徴

道祖神は、日本各地にある神社に祀られている神様で、村の安全や人々の幸福を願う信仰が根付いています。その姿や形は地域によって異なり、多くの種類が存在しています。道祖神の特徴には、自然素材である石や木で表現されることや、神様の性別が分かれていることがあります。

また、地域によって祭りや行事が異なり、その歴史や文化が反映されています。以下では、道祖神の種類と特徴を詳しく説明していきます。

石や木で表現される姿

道祖神の姿は、自然素材である石や木で表現されることが一般的です。これは、古くから日本の信仰では自然やその中の現象を神として祀るという考えがあり、その考えが道祖神にも反映されているからです。

石や木で表現された道祖神は、道の辻などに設置され、村人たちから親しまれていました。また、石や木を用いることで、時代を超えて長く保たれるため、現在でも多くの道祖神が各地で見られます。

地域ごとの相違点

道祖神は地域ごとにその神様の形や意味が異なります。例えば、長野県では「塞神社(さいじんじゃ)」と呼ばれ、疫病や悪霊を防ぐ神として信仰されていますが、江戸時代には「辻神社(つじじんじゃ)」と呼ばれ、道の安全を祈願する神として信仰されていました。このように、地域ごとに道祖神に対する信仰や役割が異なることが特徴的です。

男女の神様

道祖神には男性神様と女性神様が存在し、地域によっては二つの性別の神様が一緒に祀られていることがあります。男女の神様が一緒に祀られることで、安全や繁栄を二人で見守るという意味が込められています。

道祖神の信仰と行事

道祖神は日本の地域において篤い信仰を集めています。神々は自然現象や安全を司り、人々が信仰の対象として祀られることが多くあります。また、道祖神は地域の祭りや行事において重要な役割を果たしています。

歴史的に道祖神は村々の道や境界石などの形で祀られ、道の安全と良縁を願う神として信仰されてきました。祭りや行事が行われる時期は地域によって異なりますが、多くは春から秋にかけて行われます。これらの行事では神様への感謝や厄払いを願う祈りが捧げられ、地域の人々によって盛大に祝われます。

また、道祖神への信仰は観光名所としても注目されており、全国各地の道祖神を訪れる旅も人気となっています。

村々で行われる祭り

各地の村々では、道祖神を祀る祭りが盛大に行われます。祭りにおいては、地域の文化や歴史が色濃く反映され、また民族的な風習が伝承されることがあります。

村々で行われる祭りでは、地域住民が神様への感謝の意を表すために、神輿や山車が曳かれることがよくあります。また、子どもたちが参加することも多く、歌や踊りを披露し、神様が喜ぶように祭りが執り行われます。

祭りを通して、地域の人々が互いに助け合い、神様への信仰を深めることができます。

道祖神の神社と参拝

道祖神は全国各地に数多くの神社が建立されています。これらの神社では、道祖神の神体として男女の石造りの像が祀られていることが多くあります。

参拝者は手と口を清めた後、正月や厄年には祈願や厄除けのために参拝することが一般的です。また、道祖神の神社は縁結びの神としても知られており、恋愛成就や良縁を願う人々で賑わいます。

安全と厄除けの祈り

道祖神への信仰は、安全を守り、厄を除けるために非常に重要な役割を果たしています。祈願や祭事の際には、道路の安全や家内安全、さらには厄除けを願うための祈りが捧げられます。

また、火事や盗難、疫病などの災難を防ぐとされる道祖神の神社は、縁起物やお守りを授与され、地域住民から大切にされています。

道祖神の信仰は、人々の安全を守るだけでなく、地域の文化や歴史を継承していく大切なシンボルとなっています。

道祖神に関わる行事・お祭り

旧暦の風習である小正月に行われるどんど焼きは、道祖神の行事です。

 

そんな道祖神祭りの中でも有名なのは・・・

日本三大火祭りの一つとしても有名な長野県の野沢温泉の道祖神祭りです。

野沢温泉道祖神祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

神木で20mを越す大きさの社殿を作り、火をつけて燃やすお祭りです。

火つけの前に行われる松明を使っての攻防戦はとても迫力があります。

また火祭りの火で炙ったお餅は無病息災の縁起物とされています。

1月15日夜の道祖神祭りの社殿は、翌朝まで燃えています。
16日の朝になると、村の人々などが餅と網とお醤油などを持ってやってきます。
道祖神祭りの火は正月飾りや注連縄、お札などを焼いた神聖なものとされ、その残り火で 焼いた餅を食べると1年間は風邪を引かないと言われています。

引用:野沢温泉観光協会:道祖神祭り

 

日本各地の道祖神観光スポット

日本各地には、道祖神が祀られた神社や地域ごとの特色ある道祖神を見ることができます。道祖神は、村々を護る神とされ、古来より信仰されてきました。神社での祭りや地域の行事では、道祖神への感謝と願いが込められた姿を見ることができます。また、観光スポットとしても多くの人々が訪れる道祖神は、現在でもその歴史と文化を受け継いでいます。

訪れる際には、地域の道祖神を紹介するサイトやガイドブックを活用すると、より深い理解が得られるでしょう。そして、それぞれの道祖神の特徴や神話、歴史などを知ることで、観光の楽しみが広がります。

長野県の信州地方

長野県は、信州地方として知られ、その歴史や文化が根付いています。道祖神は、この信州地方の風土に寄り添い、地域の安全や繁栄を守り続けています。また、信州に伝わる道祖神は、地域の自然と共生し、神様としての役割を果たしています。

長野県内では、様々な道祖神が祀られており、その姿や由来も異なります。信州地方を訪れる際には、道祖神を巡る観光を楽しむことがおすすめです。

全国の有名な道祖神

全国各地で見ることができる道祖神には、地域の特色や歴史が色濃く表れています。有名な道祖神は、各地の地域を象徴する存在として、観光や行事に欠かせません。

例えば、神奈川県や平安時代の道祖神など、全国で知られる道祖神は、その土地の信仰や風土、歴史を感じることができるでしょう。こうした道祖神を巡る旅は、日本の歴史や文化に触れる素晴らしい体験となります。

道祖神を祀っている神社のご紹介

主に道祖神は村を守るために村境や、交通安全のために峠に祀られています。

が、道祖神を神体として祀っている神社も存在します。

京都府:道祖神社

京都市下京区に道祖神社という名前の神社があります。

この神社は、猿田彦大神と天鈿女命が祀られています。

 

京都駅近くにある小さな神社ですが・・・

可愛らしい仲睦まじい夫婦の双体道祖神の石像があり、縁結び・夫婦円満のご利益がある神社として有名です。

 

愛知県:須崎神社(すさきじんじゃ)

名古屋市中区の洲崎神社には、縁結びの神として道祖神が祀られています。

恋愛パワースポットとして人気がある神社です。

縁結びの縄にくっつけられた紙に、縁を結んで欲しい人の名前を書いて、道祖串に結ぶという、ちょっと変わったお参り方法です。

 

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まとめ:道祖神との出会いを楽しもう

  • 峠・辻・村境などの道端に祀られているのは悪霊・疫病の侵入を防ぐため
  • 中国の旅の神と、日本の猿田彦大神・民間信仰されていた神が習合した神
  • 小正月のどんど焼きは道祖神のお祭り

道端にぽつんと祀られている『石像━━道祖神』がなんのために祀られているのか分かっていただけましたか?

山道をドライブする時は、旅の安全を願って手を合わせるのも良いですね。

このように、日本各地の道祖神を巡る観光は、歴史や文化に触れるだけでなく、地域の魅力を感じることができます。道祖神との出会いは、旅の思い出に残ることでしょう。

これから道祖神を訪れる方は、ぜひ旅の計画に道祖神を組み込んでみてください。そして、次回の旅行や観光の際にも、道祖神を巡る楽しみを味わいましょう。

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